dカードの海外旅行保険は2026年3月末で終了|今の代わりは

目次 16項目
  1. dカードの海外旅行保険は、すでに終了している
  2. dカードの付帯保険で終了したのは、どの券種か
  3. 「29歳以下」がかかるのは旅行保険だけ
  4. 終了日の意味が、保険によって違う
  5. 3月31日までの旅行なら、今からでも請求できる
  6. 保険が要るなら、どの選択肢があるか
  7. 年会費を払う価値があるかを計算する
  8. この記事の内容が当てはまらない人
  9. よくある質問
年会費 永年無料
家族カード 無料
ETCカード
基本還元率 1%
ポイント dポイント
国際ブランド Visa / Mastercard
海外旅行保険
発行会社 株式会社NTTドコモ・フィナンシャルグループ

年会費無料のdカードに、海外旅行保険は付いていません。2026年3月31日までに出発する旅行をもって提供終了になり、カード紹介ページからも項目ごと消えています。ただし終了前の旅行なら今でも請求できる余地があり、無料のまま保険を取り戻す方法もあります。

dカードの海外旅行保険は、すでに終了している

まず結論から。ドコモは公式の告知で、年会費無料のdカードに付いていた保険の提供終了を案内しています。理由は「サービス提供に必要な運用コストの高騰に伴い」と説明されています。

終了は告知だけの話ではありません。現在のカード紹介ページを見ると、「各種補償」として案内されているのはdカードケータイ補償(購入から1年以内・最大3万円)と、カードの紛失・盗難の補償の2つだけです。旅行保険の項目そのものがありません。「旅行・レジャー」の欄にはdカード トラベルデスク、海外緊急サービス、レンタカー割引が並びますが、これらは相談窓口や優待であって保険ではありません。

告知と商品ページの両方から消えているので、現在の無料dカードで海外に行っても、カード付帯の保険は存在しないと考えてください。

dカードの付帯保険で終了したのは、どの券種か

終了の範囲は券種で区切られています。

カード旅行保険・お買物あんしん保険
dカード(年会費永年無料)終了
dカード GOLD U変更なし
dカード GOLD変更なし
dカード PLATINUM変更なし

公式は「dカード(年会費永年無料)が対象となります。dカード GOLD U/dカード GOLD/dカード PLATINUMに関しては、変更ございません」と明記しています。上位カードを持っている人は影響を受けていません。

「29歳以下」がかかるのは旅行保険だけ

ここが読み違えやすいところです。終了した2つのサービスは、対象者の条件が違います。

終了したサービス対象だった人
旅行保険(国内・海外)29歳以下の本会員・家族会員
お買物あんしん保険本会員・家族会員(年齢の条件なし)

つまり旅行保険は、もともと30歳以上には付いていませんでした。30歳以上の方にとって今回の変更は「保険を失った」話ではなく、そもそも対象外だったものが正式になくなっただけです。一方でお買物あんしん保険は全年齢が対象だったので、こちらは年齢に関係なく影響します。

逆に20代の方は、以前は付いていたものが本当になくなっているので、渡航前の確認が必要です。

なお、年齢条件は本会員と家族会員の両方にかかる書き方になっていますが、「本会員の年齢で判定するのか、会員それぞれの年齢で見るのか」までは公式に書かれていません。

終了日の意味が、保険によって違う

同じ2026年3月31日でも、何を基準にした日付なのかが2つのサービスで異なります。

サービス基準
国内・海外旅行保険2026年3月31日までに出発する旅行をもって終了
お買物あんしん保険2026年3月31日までに購入した物品をもって終了

旅行保険は出発日、お買物あんしん保険は購入日です。「3月31日で全部終わり」と一括りにすると、少しずれます。

旅行保険が出発日基準であることには実務上の意味があります。海外旅行保険の保険期間は「日本を出国した翌日から起算して90日目の24時まで」が限度と定められているので、3月31日に出国した旅行なら、補償そのものは6月末近くまで続いていた計算になります(起算日が4月1日で、その90日目が6月29日)。3月末に出発して長期滞在していた人は、4月以降の事故でも対象だった可能性があります。

3月31日までの旅行なら、今からでも請求できる

これがこの記事でいちばん伝えたい点です。サービスが終了しても、過去の事故の請求権まで消えるわけではありません

公式の告知には、旅行保険についてこう書かれています。

保険金のご請求につきましては、事故による損害が発生した当日から起算して3年以内であれば可能です

2026年3月31日までに出発した旅行中にケガや病気、携行品の損害があったなら、今からでも請求の対象です。終了の告知そのものには連絡先が書かれていませんが、dカードの海外旅行保険ページが事故報告の窓口として案内しているのは東京海上日動dカード保険デスク(0120-619-360、受付9:00〜20:00、土日祝・年末年始は休み。海外からは+81-3-3946-1386)です。同ページは「券種によって保険の補償内容が異なりますので、ご契約中のdカードをお手元にご準備の上、お問い合わせください」としています。保険の内容そのものを確かめたい場合の窓口は別で、dカード保険デスク(0120-144-412、10:00〜18:00・土日祝と年末年始は休み)になります。

ただし2つ注意があります。ひとつは、公式が「お支払い可否につきましてはご請求ごとに保険会社にて判断いたします」と添えていること。請求できることと、支払われることは別です。もうひとつは、この3年の記述が告知のなかで旅行保険についてだけ書かれていることです。お買物あんしん保険の説明には請求期限の記載がないので、同じ扱いになるとは限りません。

「終わったから諦めていた」という人は、心当たりがあれば領収書や診断書を探してみる価値があります。

保険が要るなら、どの選択肢があるか

ここからは、これから渡航する人向けの話です。取れる道は大きく3つあります。

1. dカード GOLDの海外旅行傷害保険は最高1億円(ただし条件つき)

上位カードの保険は残っています。dカード GOLDの海外旅行保険は次の内容です。

補償項目本会員・家族会員
傷害死亡1億円
傷害・疾病治療費用各300万円
賠償責任5,000万円
携行品損害最高50万円(盗難時30万円・自己負担3,000円)
救援者費用500万円

ただし「1億円」は無条件ではありません。GOLDの保険は自動付帯で、持っているだけで補償は立ちます。しかし公式は「海外旅行費用のお支払いの有無により、一部保険金額が異なります」としており、海外旅行費用をdカード GOLDで払っていない場合、傷害死亡は5,000万円に下がります。

さらに、この「海外旅行費用」の定義が細かいところです。対象になるのは渡航先への航空券や燃油サーチャージ。対象にならないのは、最寄り空港から国際線が出発する空港までの航空券・出国空港利用税・航空券の発券手数料・超過手荷物料金・空港ラウンジの利用料です。国内の乗り継ぎ便をGOLDで払って条件を満たしたつもりになる、という誤解が起きやすい部分です。

なお、同じゴールドでもdカード GOLD Uだけは自動付帯ではありません。「dカード GOLD Uでの海外旅行費用のお支払いがある場合に限り、補償対象となります」と条件が付きます。補償額も傷害死亡2,000万円・傷害/疾病治療200万円・賠償責任2,000万円・携行品20万円・救援者費用200万円で、GOLDより一段低い設定です。ドコモ系の年会費まわりはdカード GOLDの年間利用特典損益分岐の記事で扱っています。

2. 年会費無料のまま、別のカードで保険を確保する

保険だけが目的なら、年会費を払わずに解決できます。年会費無料で海外旅行保険が付くカードを、補償額まで確認できているものだけ並べます。

カード疾病治療費用携行品損害発動条件
エポスカード270万円20万円公共交通の決済でも発動。個人手配の宿泊料金も対象
楽天カード200万円補償なし募集型企画旅行(パックツアー)の決済のみ
三井住友カード(NL)50万円15万円出国前の公共交通乗用具またはパックツアーの決済

実際に使う場面が多い疾病治療費用で見ると、エポスカードの海外旅行保険が270万円と頭ひとつ抜けています。発動条件も緩く、空港へ向かう電車やバスの代金をエポスカードで払うだけで立ち上がるので、パックツアーを組まない個人旅行でも条件を満たせます。個人で手配した宿泊料金も公式の適用対象一覧には挙がっていますが、しおり本文の「旅行代金」の定義は募集型企画旅行の代金と公共交通乗用具の料金だけで、両者が一致していません。宿泊費だけに頼らず、交通費もエポスカードで払っておくのが安全です。

楽天カードの保険は治療費用こそ200万円ありますが、発動条件がパックツアーの決済に限られ、航空券だけの購入やホテル代では立ちません。携行品損害も付いていないため、スーツケースやカメラの破損・盗難は対象外です。三井住友カード(NL)の保険は公共交通の決済でも発動しますが、治療費用が50万円と心もとない水準です。

3枚に共通する注意が2つあります。いずれも利用付帯なので、対象の決済をしていなければ補償は0円です。そして3枚とも家族特約がなく、補償されるのは会員本人です。ただし同行者の扱いはカードごとに違い、たとえばエポスは同行者もエポス会員なら代表者の決済でまとめて適用でき、楽天は本会員が家族カード会員の旅行代金を払えばその人も対象になります。家族の分まで必要なら、各カードの記事で条件を確かめてください。

3. 掛け捨ての旅行保険を都度買う

カードを増やしたくないなら、渡航のたびに単体の保険に入る形です。渡航ごとに保険料がかかるかわりに、補償内容を旅行に合わせて選べます。保険料は行き先・日数・補償内容で変わるので、加入先の見積もりで確認してください。

年会費を払う価値があるかを計算する

「保険のためにdカード GOLDへ上げるべきか」を金額で見ておきます。dカード GOLDの年会費は11,000円(税込)です。

年会費0円のエポスカードと項目ごとに並べると、11,000円で何が買えるのかが見えます。

補償項目dカード GOLDエポスカード
傷害死亡1億円(条件未達なら5,000万円)最高3,000万円+7,000万円(条件未達なら+2,000万円)
賠償責任5,000万円3,000万円+2,000万円
救援者費用500万円100万円+400万円
傷害治療費用300万円200万円+100万円
疾病治療費用300万円270万円+30万円
携行品損害最高50万円20万円+30万円

読み方はこうです。旅行中にいちばん使う可能性が高い疾病治療費用では、11,000円払っても30万円しか増えません。ここだけ見ればGOLDに上げる理由は弱い。

差が大きいのは、めったに起きないが起きたら重い項目のほうです。とくに救援者費用の400万円差は、現地で長期入院して家族が駆けつける、医療搬送が必要になる、といった場面でそのまま自己負担の差になります。GOLDには海外航空便遅延費用特約も付きます。航空便が遅れたときは宿泊施設の客室料3万円・交通費または旅行サービス取消料1万円・食事代5,000円のうち高い額をひとつ、手荷物が遅れたときは別枠で3万円が定額で支払われる仕組みです。エポスにはこの特約がありません。

つまり、日常的な病気やケガに備えたいなら無料カードで足りる、重大事故のときの上限を上げたいならGOLD、という分かれ方になります。保険だけで年11,000円を判断するなら前者、というのが金額から見た答えになります。

もちろんdカード GOLDには、ドコモの利用料金10%ポイント還元や年間利用特典といった保険以外の価値があります。そちらで年会費を回収できる人にとって、保険はついでに付いてくるものです。判断の順番としては、まずドコモの使い方でGOLDの元が取れるかを見て、取れないなら保険は無料カードで確保する、という整理が現実的でしょう。

この記事の内容が当てはまらない人

年会費無料のdカードしか持っていない20代で、これから海外へ行く人。ここが今回いちばん影響を受ける層です。逆に次のような人は、慌てて動く必要はありません。

30歳以上の方は、そもそも旅行保険の対象外だったので状況は変わっていません。上位カードを持っている人も同様です。また、勤務先の団体保険や自分で契約している保険で海外の治療費がカバーされている人は、カード付帯を積み増す意味は小さくなります。

一方、渡航が決まっていて年会費無料のdカードだけを持っている人は、出発前に手を打つ必要があります

ここで「もう間に合わない」と諦める必要はありません。エポスカードはネット申込で「店舗・施設でお受け取り」を選べば、エポスカードセンターの店頭で最短当日に受け取れます。しかもエポスの保険はカード発行日の翌日以降に日本を出発する旅行が対象なので、今日受け取って明日出発する旅行なら条件を満たせます。ただし受取は営業時間内に限られ、公式も「カードの審査にお時間をいただき、当日お受け取りいただけない場合がございます」と断っています。店頭受取に対応するカードに限られる点も条件です。

今日これから出国する場合や、近くに受取店舗がない場合は、カードを待つより掛け捨ての旅行保険を買うほうが確実です。

よくある質問

dカードに海外旅行保険は付いていますか?

付いていません。2026年3月31日の出発分をもって終了しました。いま残っている補償はdカードケータイ補償(購入から1年以内・最大3万円)と、カードの紛失・盗難の補償の2つで、どちらも旅行中のケガや病気は対象外です。海外で治療を受ければ全額が自己負担になります。

終了する前に行った旅行の分は、もう請求できませんか?

できる場合があります。公式が定めているのは事故の発生日から3年以内という期限で、本文に窓口の連絡先を載せています。対象は海外旅行保険だけでなく国内旅行保険も同じ書き方になっているので、国内旅行中の事故も心当たりがあれば確認する価値があります。なお請求できることと支払われることは別で、公式は可否を請求ごとに保険会社が判断するとしています。

dカード トラベルデスクや海外緊急サービスは保険の代わりになりますか?

保険ではないので、代わりにはなりません。dカード トラベルデスクは日本語スタッフによる旅行のサポート窓口、海外レンタカーはハーツレンタカーの割引優待で、いずれも治療費や賠償を負担してくれるものではありません。海外緊急サービスは紛失・盗難時に暫定的なクレジットカードを発行する仕組みですが、こちらは注意が必要です。公式は「Mastercardブランドのカードをお持ちの方への海外緊急サービスのご提供を終了いたしました。VISAブランドのカードをお持ちの方は、引き続き本サービスをご利用いただくことが可能です」としており、ブランドによって使えるかどうかが分かれています。

dカード GOLDに切り替えれば、すぐに保険が使えますか?

切り替えた当日からではありません。公式はGOLD・PLATINUMの補償期間を「会員として登録された日の翌日以降の会員期間」と定めています。登録日当日に出国する旅行は対象外になる、という読み方です。渡航が決まってから切り替える場合は、カードの到着だけでなく、登録日が出発日より前になっているかを見ておくと確実です。

本記事の情報は各カード会社の公式サイト・規約をもとに作成しています(2026年7月時点)。 年会費・ポイント・保険などの条件や規約は予告なく改定されることがあります。

最新の情報は各カードの公式サイトで必ずご確認ください。