楽天カードのキャッシング|返済は翌月27日・振込なら手数料0円
目次 15項目
| 年会費 | 永年無料 |
|---|---|
| 家族カード | 無料 |
| ETCカード | 550円(税込) |
| 基本還元率 | 1% |
| ポイント | 楽天ポイント |
| 国際ブランド | Visa / Mastercard / JCB / American Express |
| 海外旅行保険 | 最高2,000万円(利用付帯(自動付帯なし)) |
| 発行会社 | 楽天カード株式会社 |
楽天カードのキャッシングは実質年率18.0%で、利用可能枠は1万円から90万円です。ただし1回払いの返済は利用日の翌月27日なので、何日借りるかは自分では選べません。借入日別の利息と、ATM手数料を0円にできる借り方を計算しました。
実質年率18.0%、ただし一律ではない
まず利率です。公式の取扱内容では次のように定められています。
| 項目 | 楽天カードのキャッシング |
|---|---|
| 実質年率 | 18.0% |
| 遅延損害金 | 実質年率20.0% |
| 利用可能枠 | 1万円〜90万円(審査により決定) |
| ATM利用手数料 | 1万円以下 110円 / 1万円超 220円(税込・借り入れの都度) |
| 振込によるキャッシング | 振込手数料は無料 |
| 担保・保証人 | 不要 |
18.0%には例外があります。新たに借りようとする金額と、その時点での他の貸付契約の残高の合計が100万円以上になるとき、新しい貸付契約の利率は15.0%です。ただし1枚のカードのキャッシング枠は最大90万円なので、その枠だけでは100万円に届きません。当てはまるのは、楽天カードの他の貸付契約と合わせて残高が100万円以上になる人です。借りる金額を増やせば率が下がる、という話ではない点に注意してください。
利息は日割りで計算されます。実質年率は1年365日借りた場合の利率で、うるう年は366日として扱われます。計算結果の1円未満は切り捨てです。
返済は翌月27日、借りる日数は選べない
キャッシングの利息は日割りなので、負担は借りた日数で決まります。ところが1回払いの場合、返済は利用日の翌月27日に元金と利息をまとめて引き落とされる形になります。ショッピングの利用分と一緒に、登録している口座から自動で引き落とされます。
つまり借りる日によって日数が決まります。1万円を借りた場合で並べてみます。
| 借りた日 | 翌月27日までの日数 | 利息 |
|---|---|---|
| 1日(月初) | 56〜57日 | 276〜281円 |
| 15日 | 42〜43日 | 207〜212円 |
| 月末 | 27日 | 133円 |
同じ1万円でも、月初に借りるか月末に借りるかで利息は2倍以上ちがいます。日数に幅があるのは、月の日数によって翌月27日までの間隔が変わるためです。「数日だけ借りて返す」というつもりでも、1回払いのままなら最短で27日、月初に借りれば2か月近く借りることになります。
なお公式サイトには「早期返済等によりお利息が発生しなかった場合」という記述があり、前倒しで返す手段そのものは存在するようです。ただしその手順は今回確認した範囲には書かれていませんでした。前倒しで返したい場合は楽天カードへ問い合わせが必要です。
借入額別の利息と、上乗せされる固定費
日数が決まったので、実際に起こりうる範囲で利息を出します。あわせて、ATMで借りた場合に上乗せされる手数料も並べました。
| 借入額 | 27日(最短) | 42日 | 56日(最長) | ATM手数料 |
|---|---|---|---|---|
| 1万円 | 133円 | 207円 | 276円 | 110円 |
| 3万円 | 399円 | 621円 | 828円 | 220円 |
| 5万円 | 665円 | 1,035円 | 1,380円 | 220円 |
| 10万円 | 1,331円 | 2,071円 | 2,761円 | 220円 |
ATM手数料は利息と性質がまったく違います。利息は日数と金額で増減しますが、手数料は借り入れ1回につき定額です。1万円を最短の27日で借りると、利息133円に手数料110円が乗って合計243円。負担の45%が、日数とも年率とも無関係な固定費という計算になります。
金額が小さいほどこの比率は上がります。3万円なら36%、5万円で25%、10万円だと14%。少額を何度も借りる使い方ほど、18.0%という年率とは別のところで負担が増えます。1万円を3回借りれば手数料だけで330円ですが、3万円を1回でまとめれば220円で済みます。
そして次に見るとおり、この固定費は借り方を変えれば消せます。
借り方は3つ、ネットキャッシングなら手数料は0円
楽天カードのキャッシングには借り方が3つあり、それぞれ手数料の扱いが違います。
| 借り方 | 手数料 | 特徴 |
|---|---|---|
| ネットキャッシング(振込) | 無料 | Webから24時間申し込み可。最短数分で口座に入金 |
| ATMキャッシング | 110円/220円 | 全国のコンビニ・銀行のATM・CDで借りられる |
| 海外キャッシング | 110円/220円 | 現地で多額の現金を持ち歩かずに済む |
ここで効いてくるのがネットキャッシングです。振込によるキャッシングの振込手数料は無料と明記されており、ATMで借りるたびに払っている110円や220円が、経路を変えるだけでゼロになります。3万円を年6回借りる人なら、ATM経由の1,320円が振込経由では0円です。
即時性でATMを選んでいる人もいるでしょうが、ネットキャッシングも最短数分で口座に入金されます。ただし金融機関のメンテナンス中や、登録している口座の状況によっては翌営業日の振り込みになる場合があると注記されています。着金の速さは自分の口座が振込実施時間拡大(モアタイム)に対応しているかで変わり、対応状況は全銀システムのホームページで確認できます。今夜すぐ現金が要るという場面でぶっつけ本番にしないほうがよいでしょう。
借りるときに分割払いは選べない
返済方法には、知らないと詰まる仕組みがあります。借り入れの時点で選べるのは1回払いと定額払い(リボ払い)の2つで、回数指定払い(分割払い)は借り入れ時には選択できません。分割にしたい場合は、いったん1回払いを指定したうえで、楽天e-NAVIの「あとから分割払い」で変更する手順になります。
回数は2・3・5・6・10・12・15・18・20・24・30・36回から選べます。ここでショッピングの分割と違うのが率です。ショッピングの2回払いは実質年率0.0%で手数料がかかりませんが、キャッシングは2回払いでも利息がかかります。同じ「2回に分ける」でも扱いはまったく違います。また30万円以下の借り入れでは36回払いを指定できません。
返済期間の上限も決まっています。1回払いは60日以内。リボ払いと分割払いは、残高30万円以下なら最長3年(36回以内)、30万円を超えて100万円以下なら最長5年(60回以内)です。ただし分割の回数の上限は36回なので、60回に当たるのはリボ払いだけです。
利息の計算方法も返済方式で変わります。1回払いは利用日の翌日から返済日までを日割り計算。リボ払いと分割払いは、初回が利用日の翌日から初回返済日まで、2回目以降は前月の支払日の翌日から当月の支払日までを日割りで計算します。
海外キャッシングは1回払いが原則
海外で使う場合は扱いが変わります。返済方式は1回払い(元利一括返済)と定められていますが、1回払いで利用したあとに楽天e-NAVIから「あとからリボ払い」へ変更できます(元利一括返済とは、元金と利息をまとめて1回で返す方式のことです)。公式が案内しているのはリボへの変更だけで、分割については触れられていません。
つまり帰国後に一括で返しきれなくても支払い不能にはなりません。一方で、リボに移せば実質年率18.0%が残高にかかり続け、返済は長期化します。渡航前に、翌月の一括返済で収まる金額かを見積もっておくのが基本です。
手数料の扱いも押さえておきたいところです。公式の記載は「国内・海外提携ATM・CDでのキャッシングによる借り入れの都度」となっていて、海外で借りた場合も1万円以下110円、1万円超220円がかかります。海外だから無料になるわけではありません。なお現地のATM運営者が別途手数料を取るかどうかは、楽天カードの公式サイトには記載がありませんでした。
「リボにするとポイントが付く」の中身
キャッシングをリボ払いで返すとポイントが付く、という案内があります。ただしこれは対象になる入金月を区切って実施される特典で、恒常的な制度ではありません。公式サイトの注意事項も、予告なく終了する場合があることと、今後も継続して提供する場合があることを併記しています。いま実施されているか、どの入金月が対象かは、その時点の案内で確かめてください。
まずエントリーが必要で、公式サイトには「ポイントの進呈にはエントリーとリボ払いでご利用いただいたキャッシングのお利息のお支払いが必要」と書かれています。進呈されるのは期間限定ポイントで、有効期限は進呈日の翌月末までです。進呈のタイミングは返済月の翌月末頃になります。
公式が挙げている対象外は、キャッシングの1回払いと分割払いの利息、VIPローンカードの利用残高に対する利息、早期返済で利息が発生しなかった場合、別のキャンペーンで利息が減免された場合などです。そもそもこの特典はキャッシングの利息を対象にしているので、ショッピングのリボ払い手数料には1ポイントも付きません。もうひとつ、進呈の対象になるのはエントリーした月の入金分からで、それより前に返した分へ遡って付くことはありません。
戻るのは支払った利息の1%です。18.0%の利息を払って1%が返るという構造なので、ポイントを目的にリボを選ぶ理由はありません。この特典を取りに行くのではなく、早く返して利息そのものを減らすほうが手元に残る金額は大きくなります。
キャッシング枠は予備費として当てにできない
キャッシング枠は、いつでも使える予備費として当てにできるものではありません。公式サイトには「定期的に途上与信を行っており、その結果、会員様のご利用状況によりカードの一部またはすべてのサービスがご利用できなくなる場合がございます」と書かれています。借りていなくても、利用状況によっては枠が止まりえます。生活の資金繰りをこの枠の存在を前提に組んでいると、止まった時点で行き詰まります。
そのうえで、次のような場面では借りないほうがよいでしょう。給料日まであと数日足りないだけのつもりでも、返すのは翌月27日です。25日に1万円をATMで借りたなら、返済は翌月27日で32日ぶんの利息157円。これに手数料110円が乗って267円です。数日をしのぐために、その金額を払う価値があるかを借りる前に一度計算してみてください。毎月いくら返済に回せるか決めていない状態でリボを選ぶのも避けたほうがよいでしょう。残高がある限り18.0%がかかり続けるため、返済が長引くほど負担は膨らみます。なお当サイトが試算しているリボの完済シミュレーションはショッピングのリボ(17.64%)を前提にしたもので、キャッシングのリボの最低支払元金は公式サイトで確認できていません。
ショッピングの支払いを一時的に軽くしたいだけなら、2回払いやボーナス1回払いは手数料がかかりません。現金が必要な場面でなければ、キャッシングは最初の選択肢にはなりません。ショッピング側の手数料の一覧は金利の解説記事で扱っています。締め日と支払日の仕組みは締め日・支払日の記事、利用可能枠の考え方は限度額の記事にまとめました。最新の利率や取扱条件は楽天カードの公式サイトに掲載されています。
よくある質問
キャッシング枠はショッピング枠とは別に使えますか?
キャッシング枠は1万円から90万円の範囲で審査により決まります。この枠はショッピング枠とは別に使えるものではなく、ご利用可能枠の内側にあります。公式のご利用ガイドは、ご利用可能枠を「ショッピングとキャッシングでご利用いただける金額の上限」と定義しているためです。ただし枠を付けただけで買い物に使える額が減るわけではありません。減るのは実際に借りた残高の分です。増枠は楽天e-NAVIの「ご利用可能枠の増枠」ページから申し込めます。
申し込むと勤務先に在籍確認の電話がありますか?
申し込み時に電話があるかどうかは、公式サイトに記載がありません。公式のFAQにあるのは「キャッシングサービスご利用時に在籍確認は行いません」という説明で、これは借り入れを実行するときの話です。申し込みや増枠審査での扱いを知りたい場合は、楽天カードへ直接問い合わせるのが確実です。
キャッシングの利用明細は自宅に郵送されますか?
原則として郵送されません。ただし公式サイトの注記は「WEB書面サービスに同意されている場合」という条件つきです。明細はショッピングの利用分と一緒に楽天e-NAVIで確認できます。返済も、楽天カードの引き落とし日にショッピング利用分とまとめて自動で引き落とされます。
他社からの借り入れがあると審査に通りませんか?
公式サイトは「申込情報などをもとに、返済能力や信用力を総合的に判断します。『他社借り入れ』の事実のみで借り入れ不可とはなりません」と説明しています。借り入れがあること自体が直ちに不可になるわけではない、という書き方です。ただし判断の基準そのものは公表されていないため、通るかどうかを事前に見積もることはできません。
返済日が土日祝にあたると利息は増えますか?
増えません。返済日が土日祝にあたると口座振替は翌営業日になりますが、利息は本来の返済日である27日までの日数で計算されます。振替が後ろにずれたぶんを追加で取られることはありません。
公式の返済シミュレーションは自分の条件で使えますか?
注意点が2つあります。まずシミュレーションは実質年率18.0%で計算されるため、貸付残高の合計が100万円以上で15.0%が適用される場合はずれます。また平成28年5月9日以前に契約し、返済方式に「残高スライド定額方式With・Out」を選んでいる人のミニマムペイメントには対応していないと明記されています。
本記事の情報は各カード会社の公式サイト・規約をもとに作成しています(2026年8月時点)。 年会費・ポイント・保険などの条件や規約は予告なく改定されることがあります。
最新の情報は各カードの公式サイトで必ずご確認ください。