楽天カードはVisaとMastercardどっち?年会費は同じ|違いは3点
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目次 18項目
楽天カードを申し込むとき、最初に迷うのが国際ブランドの選択です。先に全体像を言うと、VisaとMastercardのどちらを選んでも、年会費・ポイント還元率・保険は一切変わりません。差が出るのは海外での使いやすさとブランド特典、そして「あとから気軽に変更できない」という一点です。順に見ていきます。
ブランドを変えても年会費は変わらない
まず安心してほしいのは、ブランド選びで損得が生じる部分はほとんどないことです。次の内容は4ブランドすべてで共通です。
- 年会費永年無料
- 国内での還元率1%(100円につき1ポイント)
- 海外旅行傷害保険の補償内容と付帯条件
- カード現物のタッチ決済対応
国内の店頭で使うぶんには、コンビニでもスーパーでも4ブランドとも問題なく決済できます。「国内での」と書いたのは、海外では還元率が変わるためです(後述)。
ただし、どのブランドでも完全に同じというわけではありません。公式情報を読み比べると、実際に損得が分かれる点が3つあります。ここが選ぶときの本題です。
ブランドで実際に差が出る3点
1. 海外で使うと還元率が半分になるブランドがある
これが金額として最も大きく効きます。楽天カードには還元率が下がる利用先があり、そのうち「海外取引等におけるご利用料金」はVisa・Mastercardブランドのみが対象です。
しかもこの区分には2つが含まれます。公式のポイントページには、同じ見出しの下に次の2項目が並んでいます。
- 海外での取引(現地の店頭やATMでの決済そのもの)
- 海外の事業者が日本国内で行うインターネット上の取引(Uber、SHEIN、Temu、Steam、Google、Adobe、OpenAI、AliExpress、PayPal、Spotifyなど。明細に「利用国US」等の記載が出るもの)
つまりVisa・Mastercardは、海外旅行先で使っても還元率が0.5%に下がります。ネット決済だけの話ではありません。
| ブランド | 海外での利用・海外事業者のネット決済 |
|---|---|
| Visa / Mastercard | 200円につき1ポイント(0.5%) |
| JCB / American Express | 100円につき1ポイント(1%) |
海外事務手数料3.63%と合わせると、実質の負担はこう変わります。
| ブランド | 実質負担 | 海外で30万円使った場合 |
|---|---|---|
| Visa / Mastercard | 3.13% | 9,390円 |
| JCB / American Express | 2.63% | 7,890円 |
同じ旅行で1,500円の差です。海外サブスクを月1万円使う人なら、そこにさらに年600ポイントの差(ETCカードの年会費550円を上回る額)が加わります。
2. スマホ決済は対応ブランドが違う
カード現物のタッチ決済は4ブランドとも使えますが、スマホに登録して使う場合は対応ブランドが変わります。
| 支払い方法 | 使えるブランド |
|---|---|
| カード現物のタッチ決済 | 4ブランドすべて |
| Apple Pay(iPhone) | Visa / Mastercard / JCB(Amexは不可) |
| 楽天カードタッチ決済(Android) | Visa / Mastercard のみ |
Androidでスマホ決済を使いたいなら、実質VisaかMastercardの二択です。iPhoneでもAmexは登録できません。
3. 券種によって選べるブランドが違う
「楽天カード」と名の付くカードは1種類ではありません。4ブランドから自由に選べるのは、そのうち3券種だけです。
| 券種 | 選べるブランド |
|---|---|
| 楽天カード | Visa / Mastercard / JCB / American Express |
| 楽天PINKカード | Visa / Mastercard / JCB / American Express |
| 楽天プレミアムカード | Visa / Mastercard / JCB / American Express |
| 楽天ゴールドカード | Visa / Mastercard / JCB(Amexなし) |
| 楽天ANAマイレージクラブカード | Visa / Mastercard / JCB(Amexなし) |
| 楽天カード アカデミー(学生専用) | VisaとJCBのみ |
| 楽天銀行カード(キャッシュカード一体型) | JCBのみ |
つまりブランドを先に決めてから券種を選ぶと、行き止まりになることがあります。マイルを貯めたくてANAマイレージクラブカードを選ぶならAmexは選べませんし、楽天銀行の口座と一体で持ちたい人はJCB一択で、そもそもブランドを選ぶ場面がありません。学生がアカデミーを申し込む場合もVisaとJCBの二択です。
将来ゴールドやプレミアムに上げる可能性がある人は、ここに加えて切り替え時の扱いも見ておく価値があります。公式は「楽天カード・楽天PINKカードから楽天プレミアムカードに切替頂いた場合、楽天カードから楽天PINKカードへ切替された際は同じ国際ブランドを引継いたします」としています。上の表のとおりゴールドはAmexを選べないので、一般カードをAmexで作ると、ゴールドという選択肢が実質なくなります。プレミアムには上げられますが、年会費が2,200円から11,000円に飛びます。
楽天カードの国際ブランド4つの違い
公式サイトのブランド解説をもとに、それぞれの強みを整理します。
| ブランド | 加盟店の規模 | 特徴 |
|---|---|---|
| Visa | 世界200以上の国と地域、1億店以上 | 160種類の現地通貨に対応。韓国・ハワイなど人気観光地の優待 |
| Mastercard | 世界210以上の国と地域、1億カ所以上 | 世界40都市以上で使える会員限定プログラム「Priceless.com」 |
| JCB | 世界約4,100万店(2022年9月末時点) | 国内の協賛サービスが充実。ディズニーやUSJの貸切イベント招待など。海外は日本語対応の「JCBプラザ」 |
| American Express | 世界約6,000万カ所 | 「アメリカン・エキスプレス・コネクト」のブランド限定優待 |
数字を見ると、加盟店の広さではVisaとMastercardの2強です。この2つはどちらを選んでも実用上の差はほとんどなく、Priceless.comのような特典に魅力を感じるかどうか程度の違いと考えていいでしょう。
JCBは加盟店数こそ見劣りしますが、方向性が異なります。国内の大型加盟店との協賛やディズニー・USJ関連のキャンペーンなど、日本で暮らす人向けの特典が厚く、海外も日本人に人気の渡航先を中心に展開しています。国内利用が中心で、行くとしてもハワイ・グアム・アジアという人なら、JCBプラザの日本語サポートも含めて悪くない選択です。
VisaとMastercardはどっちが良いか
「結局VisaとMastercardのどっちにすればいいのか」という疑問は残りやすいので、もう一歩踏み込みます。
結論から言えば、加盟店の広さも国内外の使い勝手も、この2つに実用上の差はほぼありません。世界200以上の国と地域・1億店以上というVisaと、世界210以上の国と地域・1億カ所以上というMastercardは、どちらを持っていても「この店で片方だけ使えない」という場面はまれです。したがって判断材料になるのは、付随する優待をどう見るかくらいです。
Mastercardには、世界40都市以上のレストランや体験で使える会員限定プログラム「Priceless.com」があります。旅行先での食事や体験にこうした特典を活かしたい人はMastercard。特にこだわりがなく、韓国・ハワイなどの人気観光地の優待や、対応通貨の広さを重視するならVisa、という程度の選び分けで十分です。どちらを選んでも後悔するような差ではないので、ここで長く悩む必要はありません。
American Expressを選ぶ前に知っておくこと
楽天カードはAmerican Expressブランドも選べます。American Expressは世界約6,000万カ所で使え、「アメリカン・エキスプレス・コネクト」でブランド限定の優待を受けられるのが特徴です。券面の雰囲気やブランドそのものに魅力を感じる人、コネクトの優待を使いたい人には選ぶ理由になります。
ただし、日常づかいや海外での加盟店の広さを最優先するなら、VisaやMastercardのほうが無難な場面が多いのも事実です。American Expressを選ぶなら「ブランドや優待に価値を感じるかどうか」で判断し、加盟店の広さで選ぶならVisa・Mastercard、という切り分けが分かりやすいでしょう。年会費はどのブランドでも同じなので、American Expressを選んでも維持コストは増えません。ただし前述のとおり、Apple Payに登録できない点と、ゴールドへの切り替えができない点は確認しておいてください。
海外で使うなら「手数料」と「使える店」を分けて考える
海外利用でブランドを選ぶとき、混同しやすいのが「手数料」と「使える店(加盟店)」です。この2つは別物で、ブランド選びに関わるのは主に後者です。
まず手数料の面では、楽天カードの海外事務手数料は4ブランドとも一律です。海外で使うと、国際ブランドが適用した為替レートに事務手数料が上乗せされますが、この手数料はVisa・Mastercard・JCB・American Expressのいずれも同じ料率です。2025年2月までは2.20%でしたが、2025年3月から3.63%(税込)に引き上げられました。つまり「どのブランドを選ぶと手数料が安いか」という差はなく、海外での支払い時のコスト構造はブランドによって変わりません。
ブランドで変わるのは、その国・その店でカードが使えるかどうかです。加盟店の広さではVisaとMastercardが強く、旅行先が読めないならこの2つが無難というのは、この使える店の広さの話です。JCBやAmerican Expressは、地域や店によっては使えない場面が出てきます。海外での実際のレートや手数料の考え方は海外利用の解説記事でも詳しく扱っています。
カード現物のタッチ決済は4ブランド対応
日常の使い勝手に関わるタッチ決済(非接触決済)は、カード現物なら楽天カードの4ブランドすべてが対応しています。コンビニやスーパーでカードをかざして支払う使い方は、どのブランドを選んでも同じようにできます。海外でも同様です。
ただし前述のとおり、スマホに登録して使う場合は話が変わります。Apple PayはAmexが対象外、Androidのタッチ決済はVisaとMastercardのみです。スマホ決済を主に使うつもりなら、ここがブランド選びの判断材料になります。
結局どのブランドがおすすめか
ここまでを踏まえると、選び方はシンプルな順序に落とし込めます。
まず、ディズニーやUSJの特典、あるいはAmerican Expressのコネクト優待など、明確に欲しいブランド特典があるなら、それを基準に選びます。特典に強いこだわりがなければ、次に考えるのは海外に行くかどうかです。海外利用の予定がある、または行き先が読めないなら、加盟店の広いVisaかMastercardを選んでおけば失敗しません。国内中心で、行くとしてもハワイ・グアム・アジアという人は、JCBの国内特典と日本語サポートも十分に選択肢になります。
それでも決めきれない場合は、使い方から逆算してください。
| こういう人 | おすすめ |
|---|---|
| 海外サブスク(Steam・Adobe・OpenAI等)をよく使う | JCB(還元率が下がらない) |
| Androidでスマホ決済を使う | Visa または Mastercard |
| 将来ゴールドに上げるかもしれない | Amex以外 |
| 旅行先が読めない・海外の店頭でよく使う | Visa または Mastercard |
| とくにこだわりがない | Visa または Mastercard(加盟店が最も広い) |
年会費・保険・海外事務手数料はどのブランドでも同じなので、迷う要素はこの5行に絞られます。1つに決めきれないなら、2枚目として別ブランドを足す道もあります。
あとから変更できない点だけは注意
ブランド選びで唯一慎重になるべき理由がこれです。楽天カードは、あとからブランドだけを変更することができません。変更するには現在のカードをいったん解約し、新規に申し込み直す必要があります。カード番号も有効期限も新しくなるため、公共料金やサブスクの支払いに登録している場合は、すべて登録し直しになります。
どうしても複数ブランドを使い分けたい場合は、解約せずに異なるブランドの2枚目カードを追加する方法があります。楽天カードは2枚持ちができるので、たとえば1枚目Visa・2枚目JCBという組み合わせも可能です。
なお、家族カードのブランドは本カード会員と同じものになります。家族が別ブランドを希望しても家族カードでは選べないので、その場合も2枚目や本カードの新規作成を検討することになります。家族カードの仕組みは家族カードの解説記事で詳しくまとめています。
海外旅行で使う予定がある人は、どのブランドでも海外旅行保険の補償内容と利用条件が同じである点も確認しておくと安心です。保険は自動付帯ではないため、ブランド選び以上に利用条件のほうが重要になります。ブランドを選んで申し込むなら楽天カードの公式サイトから手続きできます。
よくある質問
ブランドによって年会費やポイント還元率は変わりますか?
年会費は4ブランドとも永年無料で変わりません。ただし還元率は変わる場合があります。「海外取引等」に該当する利用は、Visa・Mastercardブランドのみ200円につき1ポイント(0.5%)に下がり、JCBとAmerican Expressは100円につき1ポイント(1%)のままです。この区分には海外の店頭での決済そのものと、Uber・Steam・Adobe・OpenAIなど海外事業者のネット決済の両方が含まれます。海外旅行や海外サブスクが多い人ほど差が出ます。
あとからブランドだけ変更できますか?
できません。ブランドを変えるには現在のカードを解約したうえで新規に申し込む必要があり、カード番号や有効期限も新しくなります。公共料金などの登録変更が発生するため、最初の選択が重要です。
JCBを選ぶと海外で困りますか?
行き先によります。JCBの加盟店は世界約4,100万店(2022年9月末時点)で、日本人に人気の渡航先を中心に展開しています。アジアやハワイ、グアムでは日本語対応のJCBプラザも使えますが、それ以外の地域へ行くことが多いならVisaかMastercardを選ぶほうが確実です。
家族カードは別のブランドを選べますか?
選べません。本会員と同じものになります。家族に別のブランドを持たせたいなら、家族カードではなく家族それぞれが本会員として申し込む形になります。年会費はどちらも無料なので費用は変わりません。
VisaとMastercardで海外の事務手数料は変わりますか?
変わりません。楽天カードの海外事務手数料は4ブランドとも一律で、2025年3月から3.63%(税込)です。ブランドによって海外での手数料が安くなることはなく、差が出るのはその国・その店で使えるかどうか(加盟店の広さ)です。
本記事の情報は各カード会社の公式サイト・規約をもとに作成しています(2026年8月時点)。 年会費・ポイント・保険などの条件や規約は予告なく改定されることがあります。
最新の情報は各カードの公式サイトで必ずご確認ください。 公式サイト: 楽天カード