楽天カードの海外利用|事務手数料3.63%と使う前の注意点

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目次 17項目
  1. 海外事務手数料は3.63%(2025年3月に改定)
  2. ポイント還元と相殺した「実質の負担」
  3. 為替レートは二段構えで決まる
  4. ブランドは「使える店の多さ」で選ぶ
  5. 海外での現金引き出し(キャッシング)
  6. 海外旅行保険との関係
  7. 海外ネット取引も同じ扱いになる
  8. ブランド選びは還元率にも効く
  9. 現地で「円建て決済」を勧められたら
  10. 海外でも使えるタッチ決済
  11. 海外で使う前の準備
  12. 海外利用が多いなら使い分けも検討する
  13. よくある質問
年会費 永年無料
家族カード 無料
ETCカード 550円(税込)
基本還元率 1%
ポイント 楽天ポイント
国際ブランド Visa / Mastercard / JCB / American Express
海外旅行保険 最高2,000万円(利用付帯(自動付帯なし))
発行会社 楽天カード株式会社

楽天カードを海外で使うと、海外事務手数料が全ブランド一律で3.63%上乗せされます(税込)。2025年3月に2.20%から引き上げられたばかりで、しかもVisaとMastercardは還元率まで0.5%に下がります。実質の負担がブランドでどれだけ変わるか、金額で比べました。

海外事務手数料は3.63%(2025年3月に改定)

楽天カードを海外で使うと、各国際ブランドが適用した決済為替レートに、海外事務手数料が加算された金額が明細に記載されます。この事務手数料が、2025年3月から全ブランドで3.63%になりました。

国際ブランド2025年2月まで2025年3月から
Visa2.20%3.63%
Mastercard2.20%3.63%
JCB2.20%3.63%
American Express2.20%3.63%

4ブランドとも横並びで3.63%なので、手数料の安さでブランドを選ぶ余地はありません。金額に直すと引き上げの影響がはっきりします。

海外での利用額3.63%の手数料旧料率2.20%との差
10万円3,630円+1,430円
30万円10,890円+4,290円
50万円18,150円+7,150円

旅行で30万円を決済する予定なら、手数料は年間あたり10,890円。旧料率の感覚のままだと4,290円の見込み違いになります。旅行の予算を組むときは、決済額の3.63%を別枠で見ておいてください。

ポイント還元と相殺した「実質の負担」

手数料3.63%は重く見えますが、ポイント還元を差し引いた実質負担で考えるのが正確です。ただしこの還元率がブランドで変わります

公式のポイントページには「海外取引等におけるご利用料金(Visa・Mastercardブランドのみ)」という区分があり、その中に「海外での取引」が明記されています。つまりVisa・Mastercardで海外の店頭やATMを使うと、還元率は1%ではなく0.5%になります。JCBとAmerican Expressはこの区分の対象外なので1%のままです。

項目Visa / MastercardJCB / American Express
手数料3.63%3.63%
還元0.5%1.0%
実質の負担3.13%2.63%

金額にするとこうなります。

海外での利用額Visa / MastercardJCB / American Express
10万円3,130円2,630円500円
30万円9,390円7,890円1,500円

同じ旅行でも、ブランドを選び間違えると1,500円多く払うことになります。海外での利用が多いなら、カードを作る時点でJCBかAmerican Expressを選んでおく価値があります。ただし加盟店の広さではVisaとMastercardが勝るので、行き先によっては使える店の多さを優先することになります。この判断はブランドの選び方にまとめました。

なお同じ0.5%の区分には、海外の事業者が日本国内で行うネット上の取引(Uber・Steam・OpenAI・SHEIN等)も含まれます。次に見ていきます。

為替レートは二段構えで決まる

海外での請求額がどう決まるかも知っておくと、明細を見たときに戸惑いません。楽天カードの海外利用額は、まず各国際ブランド(Visaなど)がその決済を処理した時点の為替レートで円に換算され、そこに海外事務手数料3.63%が上乗せされます。

ここで注意したいのは、適用されるのは「あなたが店で決済した瞬間の現地レート」ではなく、後日ブランドがデータを処理した時点のレートだということです。決済日と処理日でレートが動くため、明細の円額が想定と少しずれることがあります。これは楽天カードに限らずクレジットカードの海外決済に共通する仕組みで、レート自体の有利・不利でカードを選ぶ意味は小さく、比較すべきはあくまで上乗せされる事務手数料の率です。

ブランドは「使える店の多さ」で選ぶ

海外事務手数料が横並びである以上、海外で使うブランドは手数料ではなく対応加盟店の多さで選ぶのが合理的です。公式が挙げるブランドごとの特徴を並べます。

ブランド海外での強み
Visa世界200以上の国と地域・1億以上の加盟店。160種類の現地通貨に対応
Mastercard世界210以上の国と地域・1億カ所以上。会員限定プログラムあり
JCBアジア・ハワイ・グアムに強く、日本語対応の「JCBプラザ」が各地にある
American Express世界約6,000万カ所。ブランド限定の優待特典

欧米を含めて広く使いたいなら、加盟店数が多いVisaかMastercardが無難です。JCBは行き先がアジア・ハワイ中心で、日本語サポートを重視する人に向きますが、欧州などでは使える店が限られる場面があります。楽天カードはあとから国際ブランドだけを変更できず、変更には解約して作り直す必要があるので、海外利用を見据えるなら申し込み時のブランド選びが重要です。ブランドごとの違いは国際ブランドの解説記事で詳しく整理しています。

海外での現金引き出し(キャッシング)

楽天カードは海外のATMでキャッシング(現地通貨の借り入れ)も利用できます。両替所を探さずに現地通貨を用意できる手段として使えますが、キャッシングは借入なので利息がかかります。ショッピング利用の事務手数料とは別の仕組みで、返済のタイミングによって利息額が変わるため、使う場合は繰り上げ返済も含めて計画的に扱うのが安全です。利息の詳しい料率は本記事の対象外で、会員サイトの楽天e-NAVIや公式の案内で確認してください。

海外旅行保険との関係

海外利用と合わせて押さえておきたいのが、楽天カードの海外旅行傷害保険です。この保険は利用付帯で、日本を出国する前に募集型企画旅行(パッケージツアー)の料金を楽天カードで支払っていることが条件になります。航空券のみの購入や個人手配の旅行では発動しないため、「カードを持っているだけで海外旅行保険が付く」という理解は正確ではありません。補償の条件や内訳は海外旅行保険の解説記事にまとめています。

海外ネット取引も同じ扱いになる

海外事務手数料は、現地の店頭で使うときだけの話ではありません。海外に拠点のあるネットショップで決済した場合も、たとえ日本円で表示されていても海外利用として3.63%の対象になることがあります。海外のアプリストアやゲーム、海外通販サイト、海外のサブスクなどが該当しやすく、「国内サイトのつもりが実は海外決済だった」というケースは珍しくありません。

見分けの目安は、決済先(運営会社)が海外かどうかです。円建てで表示されていても、請求時に海外事務手数料が加算されていれば海外扱いです。海外サービスの利用が多い人は、店頭での旅行利用だけでなく、こうしたネット決済にも同じ手数料がかかることを前提にしておくと、明細を見て驚かずに済みます。

還元率も同じです。海外取引等の区分は200円につき1ポイント、つまり0.5%になります。判別の目印は、利用明細に「利用国US」のような海外利用の記載があること。該当しやすいのはSteam・Google・Adobe・OpenAI・SHEIN・Temu・AliExpress・PayPal・Spotify・Uberなど、日本から日常的に使う海外サービスです。

つまり海外ネット取引では、負担と還元の両方が不利に動きます。

項目還元が1%のまま付く利用海外ネット取引(0.5%区分)
手数料3.63%3.63%
ポイント還元1%0.5%
実質の負担約2.63%約3.13%

先ほどの実質2.63%という数字は、還元が1%付く前提のものです。0.5%区分に入る取引では約3.13%になります。年間で海外サブスクに10万円使うなら、差は500円ほど。金額としては小さいものの、想定していた還元の半分しか付かないという事実は把握しておく価値があります。

ブランド選びは還元率にも効く

ここで効いてくるのが国際ブランドです。この0.5%区分はVisaとMastercardのブランドにのみ適用されると公式に明記されています。

裏を返すと、JCBやAmerican Expressのブランドで発行した楽天カードなら、海外ネット取引でも通常の1%区分のまま、という読み方になります。海外サービスのサブスクや課金が多い人にとっては、ブランド選択が還元率に直結するわけです。

ブランド海外ネット取引の還元
Visa・Mastercard0.5%(海外取引等の区分)
JCB・American Express区分の対象外

ただし、ブランド選びは還元率だけで決めるものではありません。前述のとおり現地の店頭で使う場面ではVisaやMastercardの加盟店網が有利です。旅行先で使うことが主ならVisa、海外サブスクの課金が主ならJCBやAmerican Express、という切り分けになります。楽天カードは異なるブランドで2枚目を追加できるので、用途で使い分ける手もあります。

なお、楽天カードのブランド変更は現在のカードを解約したうえで新規申込が必要で、カード番号も変わります。利用先別の還元率はポイント還元率の記事で詳しく扱っています。

現地で「円建て決済」を勧められたら

海外の店やATMでカードを使うとき、「日本円で払うか、現地通貨で払うか」を尋ねられることがあります。これはDCC(その場で円に換算するサービス)と呼ばれる仕組みで、便利そうに見えますが、店側が独自に設定したレートが上乗せされ、割高になりやすい点に注意が必要です。

原則として、支払いは現地通貨建てを選んでくださいです。現地通貨で決済すれば、換算は国際ブランドのレート+楽天カードの事務手数料3.63%という通常の二段構えで済み、店側の不利なレートが挟まりません。円建てを選ぶと、DCCの上乗せと、場合によってはカードの海外事務手数料の両方がかかることもあります。「日本円のほうが分かりやすいから」と安易に円建てを選ばず、現地通貨建てを選ぶ習慣をつけておくと、余計な負担を避けられます。

海外でも使えるタッチ決済

楽天カードは全国際ブランドでタッチ決済に対応しています。近年は海外でもコンタクトレス決済が広く普及しており、少額の買い物や交通機関の支払いを、暗証番号やサインなしでかざすだけで済ませられる場面が増えています。現地通貨の小銭を用意しなくてよいのは、旅行中の地味な利点です。

もちろん、タッチ決済で払っても海外事務手数料3.63%はかかりますし、DCC(円建て決済)を勧められる可能性もあります。便利さと手数料は別の話なので、タッチで手軽に払える場面でも、通貨は現地通貨建てを選ぶという基本は同じです。

海外で使う前の準備

海外で楽天カードを使うなら、出発前にいくつか確認しておくとトラブルを避けられます。

まず利用可能枠です。旅行では宿泊や買い物で普段より支出が集中しがちなので、枠に余裕があるかを楽天e-NAVIで確認しておきます。枠が足りないと現地で決済できないことがあります。次に、不正利用への備えとして、利用のたびに通知が届く設定にしておくと、身に覚えのない決済に早く気づけます。海外では不正利用のリスクが国内より高まる場面もあるため、通知の活用は有効です。

そして、これから申し込む人は国際ブランドの選択です。前述のとおり楽天カードはあとからブランドだけを変更できないので、よく行く渡航先で使えるブランドを最初に選んでおくことが、海外での使い勝手を左右します。加えて、パックツアーを使うなら出国前にツアー代金を楽天カードで決済しておくと、海外旅行傷害保険の利用条件も満たせて一石二鳥です。

海外利用が多いなら使い分けも検討する

楽天カードの海外事務手数料3.63%は一律で、下げる手段はありません。国内での還元率1%や楽天経済圏との相性は魅力ですが、海外での決済が多い人にとっては、この手数料が地味に効いてきます。頻繁に海外へ行く・海外通販をよく使うなら、海外事務手数料の低いカードをサブとして持ち、海外決済だけそちらに寄せるという使い分けが現実的です。国内は楽天カード、海外決済は手数料の低いカード、と役割を分けることで、楽天ポイントの取りこぼしを抑えつつ手数料負担を軽くできます。楽天カードの申し込みや最新の手数料の条件は楽天カードの公式サイトで確認できます。

よくある質問

楽天カードを海外で使うと手数料はどれくらいかかりますか?

海外事務手数料が全国際ブランド一律3.63%(税込)かかります。各ブランドが適用した決済為替レートに、この3.63%を上乗せした金額が明細に記載されます。2025年2月までは2.20%でしたが、2025年3月に3.63%へ改定されました。

海外ではどの国際ブランドを選べばいいですか?

対応加盟店数の多さで選ぶならVisaかMastercardが無難です。Visaは世界200以上の国と地域、Mastercardは210以上で使えます。JCBはアジア・ハワイ・グアムに強く日本語サポートが手厚い一方、欧米では使える店が限られる場面があります。

海外のネットサービスでもポイントは1%貯まりますか?

ブランドによります。判別の目印は利用明細で、「利用国US」のように海外の国名が入っていれば海外扱いです。円建てで表示されるサービスでも、運営会社が海外なら対象になります。心当たりのあるサービスを使っているなら、一度明細の表記を確かめてみてください。

海外事務手数料は安くできますか?

できません。ブランドや利用方法を問わず一律で、割引の仕組みもありません。なお現地で「日本円で決済しますか」と聞かれることがありますが、これを選んでも海外事務手数料は変わらず、店側のレートが上乗せされるぶん不利になります。現地通貨での決済を選んでください。

本記事の情報は各カード会社の公式サイト・規約をもとに作成しています(2026年8月時点)。 年会費・ポイント・保険などの条件や規約は予告なく改定されることがあります。

最新の情報は各カードの公式サイトで必ずご確認ください。 公式サイト: 楽天カード

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