マスターカードのコンビニでの使い方|かざし方で還元が14倍変わる

マスターカードはコンビニでそのまま使えます。ただし「かざすだけ」で高還元になるとは限りません。上乗せ還元を受けられる払い方は1つだけで、カード本体をかざした支払いは対象外です。公式表記をもとに、どの払い方なら還元が付くのかを整理しました。

目次 10項目
  1. 払い方は3通り。還元が上乗せされるのは1つだけ
  2. 「かざす」には2種類あり、還元が付くのはスマホのほう
  3. Google Pay・Samsung WalletではMastercardのタッチ決済が使えない
  4. 1万円を超えると、かざす支払いにならない
  5. 三井住友カードの対象コンビニに、ファミリーマートは入っていない
  6. マスターカードのコンビニ還元率は、カードで大きく違う
  7. 月2万円をコンビニで使うと、年間いくら変わるか
  8. つまずかないための手順
  9. 使い方で得をしないケース
  10. よくある質問

払い方は3通り。還元が上乗せされるのは1つだけ

コンビニのレジでマスターカードを使う方法は3つです。どれでも支払いは成立します。

払い方手順サイン・暗証番号
端末に挿すレジで「クレジットで」と伝え、カードを端末に挿す金額によっては必要
カード本体をかざす端末のリップルマーク(電波のような波形)にカードを近づける不要
スマホをかざすApple Payなどに登録したカードを呼び出し、端末に近づける不要

リップルマークは、電波が広がるような形をした4本の弧のアイコンです。カード会社によっては「非接触対応マーク」とも呼ばれます。カードの表面と、レジの決済端末の両方に同じマークが付いていれば、かざす支払いが使えます。

ここまではご存じの方も多いはずです。問題はこの先で、3つのうち上乗せ還元の対象になるのは、いちばん下の「スマホをかざす」だけという点です。

「かざす」には2種類あり、還元が付くのはスマホのほう

高還元をうたうカードの条件を読むと、かざす支払いがさらに細かく分かれています。三井住友カード(NL)は、対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済を使うと200円につき7%還元としていますが、注記でこう限定しています。

カード現物のタッチ決済、iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です

つまり同じ「かざす」でも、カードを直接かざした分は7%の対象になりません。基本の0.5%が付くだけです。

払い方支払い上乗せ還元
カードを端末に挿すできる対象外
カード本体をかざすできる対象外
iDで払うできる対象外
スマホのタッチ決済できる対象

見落としやすいのはiDです。スマホをかざしている点は同じなので、上乗せ還元の条件を満たしたつもりになりますが、決済の種類が違います。レジで支払い方法を聞かれたら「iD」ではなく「クレジット」と答え、Mastercardのタッチ決済として処理してもらう必要があります。

セルフレジで「Apple Pay」を押すと、iD払いになる

条件をすべてそろえた人が、最後の一手で落とすのがここです。三井住友カードは注意事項にこう書いています。

セルフレジなどで「Apple Pay」ボタンを選択した場合はiDでのお支払いとなるため、「クレジットカード」をお選びください

画面に自分の使っているサービス名が出ていると、迷わずそれを押します。 ところがその選択はiD決済で、前掲のとおり上乗せ還元の対象外です。有人レジなら「クレジットで」と口で言えば済むところが、セルフレジでは自分でボタンを選ぶぶん、間違えたことにも気づきにくくなります。

Apple Payを使うこと自体は正しく、押すボタンだけが違うという分かりにくさがあります。iPhoneでスマホをかざすなら、選ぶのは「クレジットカード」です。 なおApple Watchでのタッチ決済も対象になると案内されています。

還元率そのものの仕組みは三井住友カード(NL)の還元率にまとめました。

Google Pay・Samsung WalletではMastercardのタッチ決済が使えない

ここが、マスターカードで調べている人にとっていちばん重要な点です。三井住友カードは注記でこう書いています。

Google Pay™ 、 Samsung Wallet で、Mastercardタッチ決済はご利用いただけません

続けて「ポイント還元は受けられませんので、ご注意ください」とも書かれています。

上乗せ還元の条件は「スマホのタッチ決済」なのに、Androidで標準的に使われるウォレットではMastercardのタッチ決済ができない。 カードをGoogle Payに入れること自体はできますが、その場合はiDなど別の決済手段として動きます。そしてiDは前述のとおり対象外です。対象のコンビニでは、これで条件を満たす手段が残りません。

ただし「Androidでは一切使えない」という話ではありません。カード会社が独自のアプリを用意している場合は別で、たとえば楽天カードは、Android端末と楽天カード(Visa/Mastercard)の組み合わせで「楽天カードタッチ決済」を使えると案内しています。制約はAndroidという端末にあるのではなく、Google Pay・Samsung WalletというウォレットとMastercardの組み合わせにあります。ブランドごとの対応の違いは楽天カードのブランド選びでも扱っています。

三井住友カードのカードをiPhoneのApple Payに入れた場合は、Mastercardのタッチ決済として支払えます。同じカード・同じ店・同じ金額でも、どのウォレットで払うかで受け取るポイントが変わることになります。

対策について、三井住友カードは注記の続きでこう案内しています。

Visa、Mastercard2つのブランドのクレジットカードを同時にお持ちいただくこともできます

公式が名指しで「利用できない」としているのはMastercardのタッチ決済についてで、Visaのタッチ決済にはその記載がありません。Google Payでコンビニの上乗せ還元を狙うなら、ブランドはVisaを選ぶのが素直です。

1万円を超えると、かざす支払いにならない

3つめの落とし穴が金額です。同じ注記にこうあります。

タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いいただく場合がございます

これは一定金額を超えたときの話で、三井住友カードはその目安を原則1万円としています。サービス詳細ページでは例として「セブン‐イレブン(1万円)」を挙げています。ただし上限は利用する店舗によって異なるとも書かれているので、どの店でも1万円ちょうどとは限りません。

問題は、挿す支払いに切り替わった分が上乗せ還元の対象から外れることです。まとめ買いで1万円を超えた瞬間に、その会計まるごとが基本の還元率に落ちます。 7%が0.5%になるので、1万2,000円の買い物なら受け取るポイントは840ポイントから60ポイントへ、780ポイントの差になります。率にして14倍が、レジでの1回の会計でひっくり返る計算です。

コンビニで1万円を超えるのは、飲み物や食品を箱で買ったとき、パーティー用の注文を受け取ったときなど、まとめ買いの場面です。金額が近づいたら会計を2回に分けるほうが得になる、という判断が出てきます。

三井住友カードの対象コンビニに、ファミリーマートは入っていない

高還元カードを選ぶときに確認したいのが、対象になるコンビニです。三井住友カードのサービス詳細ページに載っている対象店舗のうち、コンビニは次のとおりでした。

対象になるコンビニ系列で対象になる店
セブン-イレブン—
ローソンナチュラルローソン、ローソンストア100、ローソンスリーエフ
ミニストップ—
セイコーマートタイエー、ハマナスクラブ、ハセガワストア
ポプラ生活彩家

大手3社のうち、ファミリーマートだけが入っていません。 「対象のコンビニで7%」という訴求を見て、自分がよく行く店が含まれていると考えるのは自然ですが、ファミマ中心の生活だとこの7%は一度も発動しません。

なお商業施設のなかにある店舗など、一部は対象にならない場合があるとも書かれています。駅ビルやショッピングセンター内のコンビニをよく使うなら、この点も効いてきます。事前のエントリーは不要です。

マスターカードのコンビニ還元率は、カードで大きく違う

「マスターカードだから何%」という決まりはなく、還元率はカードごとに設定されています。よく行くコンビニごとにどのカードが向くのか、当サイトで条件を確認できている2枚で整理します。

項目三井住友カード(NL)Amazon Mastercard
セブン-イレブンスマホのタッチ決済で7%スマホのMastercardタッチ決済で最大7%
ローソンスマホのタッチ決済で7%1.5%
ファミリーマート対象外(基本0.5%)1.5%
ミニストップ・セイコーマート・ポプラスマホのタッチ決済で7%基本1.0%
ブランドVisaかMastercardを選べるMastercardのみ

Amazon Mastercardは、セブン-イレブン・ファミリーマート・ローソンの3社を1.5%の対象にしています。セブン-イレブンではスマホによるMastercardのタッチ決済で5.5%が上乗せされ、最大7%です。

ファミマをよく使うならAmazon Mastercard、それ以外のコンビニなら三井住友カード(NL)、というのがここまでの整理になります。ただしAmazon Mastercardはブランドを選べずMastercard固定です。Amazon Mastercardのページ自体にGoogle Payの制約は書かれていませんが、発行会社は同じ三井住友カードなので、Google Payでセブンの上乗せを狙う場合は事前に確認しておくほうが安全です。カード別の詳しい条件はAmazon Mastercardのコンビニ還元率にまとめました。

月2万円をコンビニで使うと、年間いくら変わるか

払い方の違いがどれくらいの金額になるのか、試算します。コンビニで月2万円、年間24万円を使う人を想定します。

払い方還元率年間のポイント
スマホのタッチ決済(対象コンビニ)7%16,800
カードを挿す・カード本体をかざす0.5%1,200
Amazon Mastercardで3社を利用1.5%3,600

同じ24万円を使っても、払い方だけで年15,600ポイントの差が出ます。カードを変えたわけでも、使う店を変えたわけでもありません。レジでの操作が違うだけです。

ただしこの16,800ポイントには前提が3つ付きます。対象のコンビニであること、1回の会計が1万円を超えないこと、そしてスマホのタッチ決済で払えること。Google Payを使っている人はここで3つめが崩れるので、ブランドの選択まで戻る必要があります。年会費無料のカードを還元率で比べたい場合は還元率の高いカードの比較も参考にしてください。

なおセブン-イレブンに限っては、三井住友カードが別途「条件達成で最大10%還元」を案内しています。7%に3%を足した数字ですが、その3%のうち0.5%はセブン-イレブンアプリの会員コード提示で付くセブンマイルです。Vポイントとは別建てで、Vポイントへの交換はできます。10%という数字を、Vポイントがそのまま10%分貯まる意味で受け取ると実態からずれます。なおこの「条件達成」が具体的に何を指すかは、カードの紹介ページには書かれておらず別ページへの誘導になっていました。当サイトではまだ確認できていないので、狙う場合は公式で条件そのものを読んでください。

つまずかないための手順

まとめると、コンビニでマスターカードの上乗せ還元を受け取るには次の順序になります。

  1. 使うウォレットを決める。Google Pay・Samsung WalletではMastercardのタッチ決済が使えないので、この2つを使うならブランドをVisaにするか、Visaのカードを別に持ちます
  2. カードをウォレットに登録する。カード本体をかざす方法では上乗せ還元が付きません
  3. 店を確認する。三井住友カード(NL)ならファミリーマートは対象外です
  4. 有人レジでは「クレジットで」と伝える。「iDで」と言うと対象外になります
  5. セルフレジでは「クレジットカード」を選ぶ。「Apple Pay」ボタンを押すとiD払いになり、対象外です
  6. 1万円を超えそうなら会計を分ける。超えると挿す支払いに切り替わり、その会計は基本の還元率に落ちます

3から5はレジの前で判断できますが、1と2は申し込みの前に決めておく話です。とくに1は、あとからブランドだけを変えることが難しいカードもあるので、作る前に確認しておくほうが手戻りがありません。逆に4と5はレジでの数秒の話ですが、ここを外すとそれまでの準備が全部消えます。会計のたびに画面を1回だけ確かめる習慣にしておくと安定します。

使い方で得をしないケース

逆に、こうした条件を追いかける意味が薄い人もいます。

コンビニの利用が月数千円にとどまるなら、7%と0.5%の差は年数千ポイントです。ウォレットの設定やレジでの言い方に気を配る手間に見合うかは微妙なところで、支払いが確実に通ることを優先してカードを挿すほうが気楽でしょう。

会計が毎回1万円を超えるような使い方をしている場合も同じです。タッチ決済の上限に当たり続けるので、上乗せ還元をあてにした計算は成立しません。

現金派の家族と共用しているカードや、レジで端末の操作を任せる場面が多い人も、条件を満たしにくくなります。還元率の数字より、自分が毎回同じ払い方を再現できるかどうかで選ぶほうが、結果として受け取るポイントは安定します。他社ブランドとの違いを含めた比較は楽天カードと三井住友カード(NL)の比較でも扱っています。

よくある質問

コンビニでマスターカードをかざすだけで払えますか?

払えます。タッチ決済に対応した端末なら、レジで「クレジットで」と伝えてカードをかざすだけで完了し、サインも暗証番号も不要です。ただし高還元をうたうカードの上乗せ分は、カード本体をかざした支払いを対象外にしていることがあります。支払えることと、ポイントが上乗せされることは別だと考えてください。

Androidでマスターカードのタッチ決済は使えますか?

制約があるのはAndroidという端末ではなく、ウォレットとブランドの組み合わせです。三井住友カードは、Google PayとSamsung WalletではMastercardのタッチ決済を利用できないと案内しており、この場合はポイント還元も受けられません。一方で楽天カードのように、Android端末と自社アプリでMastercardのタッチ決済を使えると案内しているカードもあります。Google Payを使うなら、ブランドはVisaを選ぶのが確実です。

コンビニでいくらまでタッチ決済できますか?

上限は店舗によって異なります。三井住友カードは目安を原則1万円とし、例としてセブン-イレブンの1万円を挙げています。これを超えると端末にカードを挿す支払いに切り替わり、その支払い分は上乗せ還元の対象から外れます。まとめ買いのときは会計を分けるかどうかを考える場面が出てきます。

ファミリーマートでも高還元になりますか?

カードによって分かれます。7%をうたうカードでも対象店舗に入っていないことがあり、その場合は基本の還元率のままです。逆に、大手3社を横並びで対象にしているカードもあります。「対象のコンビニで高還元」という訴求を見たら、店名の一覧まで開いて自分がよく行く店があるか確かめてください。この一覧は商品ページではなくサービス詳細ページ側に置かれていることが多く、気づきにくい場所にあります。

本記事の情報は各カード会社の公式サイト・規約をもとに作成しています(2026年9月時点)。 年会費・ポイント・保険などの条件や規約は予告なく改定されることがあります。

最新の情報は各カードの公式サイトで必ずご確認ください。