楽天カードに空港ラウンジ特典はない|使うなら上位カード

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楽天カード(一般)には空港ラウンジの無料特典がありません。使うなら上位カードですが、2人以上で行くなら話が変わります。同伴者は有料で、配偶者に550円の家族カードを持たせるだけで年2,090円変わるからです。乗る回数別の逆転点まで試算しました。

目次 10項目
  1. 一般カードにラウンジ特典は付かない
  2. ラウンジを使うなら上位カード
  3. ゴールドの「年2回」は元が取れるか
  4. 同伴者は有料。2人以上で行くなら家族カードを作る
  5. 海外ラウンジを使うならプレミアム
  6. ラウンジ以外でゴールドの2,200円を回収できるか
  7. どのカードを選ぶか
  8. 年会費を上げずに済ませる考え方
  9. 当日つまずきやすい3つの条件
  10. よくある質問
年会費 永年無料
家族カード 無料
ETCカード 550円(税込)
基本還元率 1%
ポイント 楽天ポイント
国際ブランド Visa / Mastercard / JCB / American Express
海外旅行保険 最高2,000万円(利用付帯(自動付帯なし))
発行会社 楽天カード株式会社

一般カードにラウンジ特典は付かない

まず結論です。年会費永年無料の楽天カードに、空港ラウンジを無料で使える特典は含まれていません。

ただし「旅行系の優待が何もない」わけではありません。公式の「旅行にうれしい優待サービス」には次が挙げられています。

優待内容
手荷物宅配優待サービス通常価格より最大300円OFF
海外レンタカー事前予約割引料金よりさらに10%OFF
携帯・WiFiルーターレンタル総額よりさらに20%OFF
楽天カード会員専用ハワイラウンジ楽天カードの提示で無料

紛らわしいのが最後のハワイラウンジです。これは会員専用の施設で、空港のカードラウンジとは別物です(空港ラウンジの対象一覧には入っていません)。「楽天カードでラウンジが使える」という話を聞いたことがあるなら、こちらを指している可能性があります。空港の出発ロビーにあるラウンジは、一般カードでは無料になりません。

これは楽天カードが劣っているという話ではなく、価格帯の話です。空港ラウンジの無料利用は、一般にゴールド以上のカードに付く特典です。年会費0円のカードにラウンジが付くことはほとんどありません。年会費無料のカードにラウンジを期待しない、というのが出発点になります。

なお、空港のラウンジには2種類あります。ひとつはカード会社が提携する国内空港の「カードラウンジ」で、フリードリンクが用意された待合スペースです。もうひとつは航空会社が運営する上級会員向けラウンジで、こちらはカードの特典では入れません。以降で扱うのは前者です。

ラウンジを使うなら上位カード

楽天カードのシリーズでラウンジが使えるのは、ゴールド以上です。

カード年会費国内空港ラウンジ海外空港ラウンジ
楽天カード永年無料なしなし
楽天ゴールドカード2,200円年2回まで無料ハワイの1ラウンジのみ(年2回の枠を共有)
楽天プレミアムカード11,000円回数制限なしで無料プライオリティ・パスで年5回無料(国内での利用も5回に含む)

差がはっきり出ています。ゴールドは回数制限つき、プレミアムは国内が無制限で海外にも対応。年に何回飛行機に乗るかで、選ぶべきカードが決まります。

ゴールドの海外欄について補足すると、対象はハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港にある「IASS HAWAII LOUNGE」1か所だけです。しかもこれは公式の国内空港ラウンジ特典のページに載っている一覧の一部で、年2回の枠とは別枠ではありません。国内で2回使い切っていれば、ハワイでも有料になります。

ちなみに、ANAラウンジやサクララウンジ(JAL)といった航空会社の上級会員向けラウンジには、楽天のどの券種でも入れません。カードラウンジとは別系統の施設です。

ゴールドの「年2回」は元が取れるか

楽天ゴールドカードの年会費は2,200円(税込)です。この2,200円がラウンジだけで回収できるかを計算します。

公式が挙げている例では、羽田空港ラウンジの利用料は1,320円です。これを2回使えば2,640円相当で、年会費2,200円を差し引くと440円のプラス。1回しか使わなければ1,320円にとどまり、880円のマイナスです。つまり上限の2回を使い切ってはじめて、わずかにプラスになるという設計で、年1回しか飛行機に乗らないならラウンジ目的でゴールドを持つ理由は薄くなります。回数別の総コストは記事の最後にまとめました。

もうひとつ注意したいのが、利用期間の数え方です。年2回の「年」は暦年ではなく、毎年9月1日から翌年8月31日までを1年として数えます。年末年始とお盆に飛ぶ人なら、この区切りをまたぐので2回とも使える計算です。逆に、8月中に2回・9月に入ってから2回というように4フライトを年度の境目に寄せられれば、短期間のうちに2年度ぶんの4回を使い切れます。

利用時は本人名義の楽天ゴールドカードと、当日の搭乗が確認できるもの(航空券または半券)を提示します。カードだけでは入れないので、搭乗券を手元に用意しておきましょう。ラウンジ特典の詳しい条件は楽天ゴールドカードのラウンジ記事にまとめています。

ゴールドはラウンジ以外にも特典があるため、実際の判断はラウンジ単体ではなく総合で考えることになります。一般カードとの比較は楽天カードとゴールドの比較記事で扱っています。

同伴者は有料。2人以上で行くなら家族カードを作る

ここで効いてくるのが人数です。無料になるのはカードの名義人だけで、公式は「同伴者様のご利用は有料となりますので、本カードにてお支払いください」と明記しています。夫婦で行けば配偶者のぶんは実費、子ども2人を連れていけば3人ぶんかかります。

ここで効くのが家族カードです。公式は「家族カードをお持ちの家族カード会員様も本カード会員様と同じ条件で、ラウンジを無料でご利用いただけます」としています。同じ条件、つまり家族カード会員にも年2回の枠が別に付くということです。配偶者に家族カードを持たせておけば、同伴者として実費を払うのではなく、自分の枠で入れます。楽天ゴールドカードの家族カードは年550円(税込)です。なお空港ラウンジの対象になるのはゴールド・プレミアムの家族カードで、年会費無料の一般カードの家族カードは対象外です。

夫婦2人で年2回ラウンジを使う場合を比べます。

持ち方年間コスト
本会員のみ(配偶者は同伴者)2,200円 + 1,320円×2回 = 4,840円
家族カードも発行2,200円 + 550円 = 2,750円

550円の家族カードを作るだけで、年2,090円の差がつきます。同伴者としての支払いは2回で2,640円になるので、家族カード1枚の年会費の5倍近くです。2人以上で空港へ行く機会があるなら、まず家族カードを検討してください。

一方で、子どもが小さくて家族カードを作れない場合(発行は18歳以上)は、人数ぶんの実費が避けられません。ただし同伴者の料金そのものは公式サイトに金額の記載がなく、各ラウンジの規定によります。上で使った1,320円は、公式が例として挙げている羽田空港ラウンジの大人料金です。子ども料金の有無や金額はラウンジごとに違うので、人数が多い日は事前に空港ラウンジのページで確認しておくと計算が立ちます。家族カードの発行条件は家族カードの記事にまとめています。

海外ラウンジを使うならプレミアム

海外の空港ラウンジを使いたい場合は、楽天プレミアムカード(年会費11,000円・税込)が選択肢になります。世界各国1,400カ所以上のラウンジを使えるプライオリティ・パスに無料で申し込め、年5回まで無料。6回目以降は1回あたりUS35ドルです。

ここで混同しやすいのが、プレミアムには系統の違うラウンジ特典が2つあることです。国内空港の「カードラウンジ」は回数制限なしで無料。一方プライオリティ・パスの年5回は別枠で、しかもカウント対象は国内・国外を問いません。公式は「デジタル会員証を提示して利用いただくすべての施設」が対象と書いています。国内でプライオリティ・パスの施設に入れば、その5回を消費します。

条件も確認しておきます。無料で使えるのは「ラウンジ」に分類される施設だけで、「お食事」「リフレッシュ」「ご休憩」のカテゴリーは対象外です。空港のレストランで食事ができるタイプの施設は含まれません。同伴者は1名1回あたりUS35ドルで、無料の同伴枠はありません。また家族カードは申し込みの対象に含まれていないため、配偶者に持たせても本人はプライオリティ・パスを使えません。回数のカウントはカードの年度ではなく、デジタル会員証の発行日を基準に1年間で数えます。

金額で見ると、プライオリティ・パスを単体で契約する場合のスタンダードプランは年会費US99ドル、利用1回ごとにUS35ドル。年5回なら合計US274ドル相当です。プレミアムカードならこの5回分が年会費11,000円に含まれる形になります。為替で円換算額は変わるので単純比較はできませんが、海外出張が年に数回ある人には効きます。詳しい条件は楽天プレミアムカードのプライオリティ・パス記事にまとめました。ゴールドとの違いはゴールドとプレミアムの比較記事で整理しています。

ラウンジ以外でゴールドの2,200円を回収できるか

ラウンジ目的だと「2回使ってようやく440円のプラス」という薄い計算になります。ただゴールドの年会費はラウンジだけで判断するものではないので、他の特典も見ておきましょう。

回収力がいちばん大きいのはお誕生月サービスです。誕生月は楽天市場・楽天ブックスでポイントが+1倍になり、獲得上限は月間2,000ポイントです。誕生月に楽天市場で20万円ぶん買えば、+1%で上限の2,000ポイント。ラウンジ2回で440円のプラスを狙うより、誕生月に買い物をまとめるほうが年会費の回収は早いという計算になります。上限が月2,000ポイントなので、それ以上使っても増えない点は確かめておきましょう。

保険の差は限定的です。海外旅行傷害保険は一般カードもゴールドも利用付帯で、死亡・後遺障害2,000万円、傷害・疾病治療費用200万円、賠償責任3,000万円、救援者費用200万円まで同額です。

補償項目楽天カード楽天ゴールドカード
死亡・後遺障害2,000万円2,000万円
傷害・疾病治療費用200万円200万円
賠償責任3,000万円3,000万円
救援者費用200万円200万円
携行品損害補償なし20万円(免責3,000円)

差がつくのは携行品損害だけです。一般カードは補償がなく、ゴールドは20万円まで(1個・1組あたり10万円限度、免責3,000円)。旅行先で荷物やカメラを壊した・盗まれたという場面に備えたいかどうかが判断材料になります。逆に言えば、保険の手厚さを理由にゴールドへ上げても、携行品以外は何も変わりません。

このほか、会員専用の楽天ゴールドカードデスクや、世界40拠点以上の現地デスクを使える楽天カードトラベルデスクが付きます。楽天銀行の普通預金金利も優遇されますが、ゴールドで年0.33%(税引後年0.262%)、一般カードで年0.32%と差は0.01%です。100万円を預けても年100円ほどの違いなので、これを理由に選ぶ話ではありません。

どのカードを選ぶか

整理すると、次のようになります。

ラウンジ代を含めた年間の総コストで比べます。一般カードは1回1,320円(羽田換算)を都度払い、ゴールドは年2回まで無料で3回目以降が自腹、プレミアムは国内が回数制限なしという前提です。

年間の搭乗回数一般カードゴールドプレミアム
年1回1,320円2,200円11,000円
年2回2,640円2,200円11,000円
年4回5,280円4,840円11,000円
年8回10,560円10,120円11,000円
年9回11,880円11,440円11,000円

一般とゴールドが逆転するのは年2回からです。そしてゴールドとプレミアムがラウンジ単体で逆転するのは年9回。年3回や4回では、ゴールドのほうがまだ5,000円以上安く済みます。

なおこの表は1人で乗る前提です。同伴者がいる場合は前述のとおり家族カードの有無で変わるので、そちらを先に決めてください。

つまりラウンジだけを理由にプレミアムを選ぶなら、国内線に年9回以上乗ることが目安になります。それ未満でプレミアムを検討するなら、海外でのプライオリティ・パスや楽天モバイルのギガ割引など、ラウンジ以外の要素で判断することになります(詳しくはゴールドとプレミアムの比較記事)。

迷ったときの考え方をひとつ挙げておきます。ラウンジは「あると快適だが、なくても搭乗できる」種類の特典です。年会費を上げる判断は、ラウンジ単体ではなく、誕生月サービスや携行品補償といった他の要素を合わせて年間の収支が黒字になるかで決めるほうが失敗しません。カードは後から切り替えられるので、まずは年会費無料のまま使い、飛行機に乗る回数が増えてから上位カードを検討する順序でも遅くはありません。

年会費を上げずに済ませる考え方

ラウンジのために年会費を払うべきかは、飛行機に乗る頻度で決まります。年に1回程度なら、上位カードに切り替えるより都度1,320円ほどを払って利用したほうが安く済みます。

そもそもラウンジで得られるのは、待ち時間を静かに過ごせる環境とソフトドリンク程度です。搭乗までの時間が短い便や、空港での滞在が30分程度なら、支払う金額に対する満足は小さくなりがちです。乗る回数だけでなく、空港での待ち時間の長さも判断材料にすると納得しやすくなります。

年会費無料のまま楽天カードを持ち続けるなら、ラウンジ以外の価値で見るのが素直です。楽天カードは基本還元率1%で、貯めたポイントの出口が広いのが強みです。年会費の考え方は年会費の解説記事にまとめています。申し込みや現在の特典内容は楽天カードの公式サイトで確認できます。

当日つまずきやすい3つの条件

無料枠があっても入れない場面があります。公式が注意している条件です。

  1. カード本体の提示が必要です。公式は「スマートフォンなどでのお支払方法として表示されるカード画面のご提示ではご利用いただけません。必ずカード本体をご提示ください」と、2箇所で繰り返しています。スマホ決済に寄せている人ほど、カードを持たずに空港へ行きがちです。

  2. 満席のときは利用できません。ラウンジによっては利用時間の制限や営業時間の変更もあります。年2回しかない枠なので、確実に使いたい日は時間に余裕を持って向かってください。

  3. 受付で当日の搭乗内容を申告します。便名・行き先・出発時刻を伝える必要があるので、搭乗券をすぐ出せるようにしておくとスムーズです。

対象になる空港とラウンジの一覧は楽天ゴールドカードのラウンジ記事にまとめました。

よくある質問

到着後や乗り継ぎでもラウンジは使えますか?

空港とラウンジによります。公式サイトが個別に説明しているのは羽田空港と関西国際空港の2つで、羽田の第1ターミナルのラウンジは到着後、到着ロビーに出る前にも利用できるとされています。関西国際空港には出国審査を終えた人が使えるラウンジと一般エリア(制限区域外)で使えるラウンジの両方があり、一般エリアのラウンジは到着後や乗り継ぎの際にも利用できます。それ以外の空港については個別の記載がないため、各空港ラウンジのページで確認してください。

ラウンジのドリンクは全部無料ですか?

すべてではありません。公式サイトは「ラウンジによっては、アルコール飲料やシャワールーム等、一部有料のサービスがある場合がございます」と案内しています。基本のフリードリンクはソフトドリンクで、羽田空港には有料のシャワールームがあるラウンジ、関西国際空港には有料のアルコール類を用意しているラウンジがあると個別に説明されています。

楽天ゴールドカードで海外の空港ラウンジも使えますか?

対象として挙がっているのはハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港 国際線ターミナルにある「IASS HAWAII LOUNGE」だけです。ただしこれは国内空港ラウンジの特典ページに載っている一覧の一部で、年2回の枠を消費します。国内で2回使っていれば、ハワイでは有料になります。海外のラウンジを広く使いたい場合は、プライオリティ・パスが付く楽天プレミアムカードが選択肢になります。

プライオリティ・パスはどうやって申し込むのですか?

楽天プレミアムカードを持っているだけでは使えず、別途申し込みが必要です。楽天e-NAVIにログインして招待コードを受け取り、プライオリティ・パスの公式サイトで申し込みます。そのうえでアプリをダウンロードし、申込時に作成したユーザー名とパスワードでログインするという4ステップです。アプリへの反映には5〜10営業日かかる場合があるとされているので、旅行の直前に手続きすると間に合わないおそれがあります。

プライオリティ・パスで困ったら楽天カードに聞けばいいですか?

窓口が違います。問い合わせ先は運営元のPriority Pass(A.P.)Limited社で、電話番号は03-4431-3321、受付は平日9時30分から20時まで(香港の祝日を除く)、日本語で対応しています。楽天カードでは対応できないと案内されています。また利用料金は、プライオリティ・パスの公式サイトで会員登録する際に設定したクレジットカードに請求され、別途 海外事務手数料がかかります。

本記事の情報は各カード会社の公式サイト・規約をもとに作成しています(2026年9月時点)。 年会費・ポイント・保険などの条件や規約は予告なく改定されることがあります。

最新の情報は各カードの公式サイトで必ずご確認ください。 公式サイト: 楽天カード

楽天カード 公式サイトへ