リクルートカードのブランドはどれがおすすめ?JCBと他で中身が別物

目次 14項目
  1. ブランド別の違い一覧
  2. JCBが優位な項目: 保険・タッチ決済・ETC
  3. Mastercard/Visaを選ぶ理由があるケース
  4. 発行会社が違うと実務面でも変わる
  5. 電子マネーチャージの対象はブランドで違う
  6. ショッピング保険は「使える条件」に注意
  7. 旅行保険が「利用付帯」である意味
  8. タイプ別のおすすめブランド
  9. 選び方のまとめ
  10. よくある質問

リクルートカードのブランド選びは、VisaかJCBかという好みの問題ではありません。発行会社そのものが違うからです。Mastercard/Visaは三菱UFJニコス、JCBはジェーシービーが発行しており、同じ「リクルートカード」の名前でも保険・ETC・タッチ決済の中身が別物になっています。結論を先に言うと、迷ったらJCB。その根拠を項目ごとに見ていきます。

ブランド別の違い一覧

項目Mastercard / VisaJCB
発行会社三菱UFJニコスジェーシービー
年会費永年無料永年無料
基本還元率1.2%1.2%
海外旅行保険最高2,000万円(利用付帯)最高2,000万円(利用付帯)
国内旅行保険対象外最高1,000万円(利用付帯)
ショッピング保険年間100万円(条件あり)年間200万円
タッチ決済対象外対応
ETCカード発行1,000円(税別)・年会費無料発行無料・2年目以降500円(税別)※条件で無料
電子マネーチャージ還元1.2%(対象は月3万円まで)0.75%(対象は月3万円まで)

年会費と基本還元率は共通ですが、それ以外はほぼすべての行で差があります。

JCBが優位な項目: 保険・タッチ決済・ETC

差が大きいのは保険です。海外旅行保険は両ブランドとも最高2,000万円の利用付帯で同じですが、国内旅行傷害保険(最高1,000万円・利用付帯)はJCBにしか付きません。ショッピング保険もJCBが年間200万円に対し、Mastercard/Visaは年間100万円で、しかも国内利用では購入時に分割・リボ払いを指定するか、登録型リボ「楽Pay」に登録していないと対象にならないという条件付きです。ショッピング保険を実質的に使えるのはJCB側と考えたほうが実態に合っています。

タッチ決済も現状はJCBのみ対応です(非対応カードでもMyJCBから無料で切り替え可能。Mastercard/Visaは対象外)。ETCカードは、JCBが発行手数料無料・2年目以降500円(税別)ながら、前年にETC請求が1回でもあれば無料になるため、ETCを実際に使う人なら実質無料で維持できます。Mastercard/Visaは逆に発行時に1,000円(税別)かかり、年会費はかかりません。

Mastercard/Visaを選ぶ理由があるケース

ではMastercard/Visaは選ぶ価値がないかというと、そうではありません。ひとつは加盟店の問題で、海外利用が多い人にはVisa/Mastercardの通用度が効きます。もうひとつは電子マネーチャージです。チャージ分の還元率はMastercard/Visaが1.2%を維持しているのに対しJCBは0.75%。さらにチャージの対象になる電子マネーがブランドで異なるため、特定の電子マネーへのチャージを軸にしたい人は、公式の対象一覧で自分の使う電子マネーがどちらのブランドで対象かを確認してから選ぶべきです(チャージ上限などの詳細は還元率の記事を参照)。

発行会社が違うと実務面でも変わる

保険やタッチ決済のスペック差の裏には、「発行会社が別」という根本的な違いがあります。これは日々の使い勝手にも影響します。

会員サイトやサポート窓口がブランドで分かれるのがその一例です。JCBブランドの会員サイトはMyJCBで、明細確認や各種手続き、タッチ決済への切り替えもここから行います。Mastercard/Visaブランドは三菱UFJニコスが発行元なので、会員サービスや問い合わせ先が別系統になります。同じ「リクルートカード」でも、困ったときの連絡先や操作するサイトが違う、という点は最初に知っておくと戸惑いません。

審査や発行の主体も発行会社ごとになります。どちらも年会費無料・還元率1.2%という条件は同じですが、スペックの細部と運用が発行会社に紐づいている以上、ブランド選びは「どの会社が発行するカードを持つか」を選ぶことでもある、と考えると納得しやすいはずです。

電子マネーチャージの対象はブランドで違う

チャージ還元を目当てにする人は、対象になる電子マネーがブランドで異なる点を必ず確認してください。

ブランドチャージがポイント対象になる主な電子マネーチャージ分の還元率
Mastercard / Visananaco・楽天Edy・モバイルSuica・SMART ICOCA1.2%
JCBnanaco・モバイルSuica0.75%

いずれもチャージ分がポイント対象になるのは全電子マネー合算で月30,000円まで(集計は毎月16日〜翌月15日)です。楽天EdyやSMART ICOCAへのチャージで還元を得たいならMastercard/Visa一択で、還元率も1.2%と高いままです。一方JCBは対象がnanacoとモバイルSuicaに絞られ、還元率も0.75%に下がります。チャージ上限や集計期間の詳しい仕組みは還元率の記事で解説しています。

ショッピング保険は「使える条件」に注意

ショッピング保険は金額だけでなく条件差も見ておきたいところです。JCBは年間200万円で、そのまま使えます。対してMastercard/Visaは年間100万円と枠が小さいうえ、国内利用では購入時に分割・リボ払いを指定するか、登録型リボ「楽Pay」に登録していないと対象になりません。

つまり、ふだん一括払いで買い物をする人がMastercard/Visaを選ぶと、国内でのショッピング保険は実質的に使えない場面が多くなります。手数料のかかるリボ払いを前提にしてまで保険を使うのは本末転倒なので、ショッピング保険を当てにするならJCBを選ぶほうが素直です。

旅行保険が「利用付帯」である意味

保険を選ぶ理由にするなら、「利用付帯」という条件を正しく理解しておく必要があります。リクルートカードの旅行傷害保険は、海外(両ブランド最高2,000万円)も、JCBだけに付く国内(最高1,000万円)も、いずれも利用付帯です。

利用付帯とは、旅行代金をそのカードで支払っていることが補償の条件になる、という意味です。カードを持っているだけで自動的に補償される「自動付帯」ではないため、ツアー代金や交通費などをリクルートカードで決済していないと、いざというときに補償を受けられません。とくにJCBの国内旅行保険を目当てにする場合、国内旅行の費用をこのカードで払う習慣がなければ宝の持ち腐れになります。保険で選ぶなら、旅行代金の支払いにこのカードを使う前提かどうかを、あわせて考えておきましょう。

タイプ別のおすすめブランド

ここまでの違いを、生活パターンに当てはめて整理します。

国内中心で使い、旅行やショッピングの保険も無料でついてくるなら活かしたい、という人はJCBが第一候補です。タッチ決済に対応し、ETCも実際に使うなら実質無料で維持できます。多くの人にとって無難なのはこちらです。

海外で使う機会が多い、あるいは海外のネットショップをよく利用する人は、加盟店の広いMastercard/Visaが安心です。JCBが使えない国や店でも決済に困りにくくなります。楽天EdyやSMART ICOCAへのチャージで還元を得たい人も、対象電子マネーと1.2%の還元率が維持されるMastercard/Visaが向きます。

逆に、保険もタッチ決済もチャージ還元も特にこだわらず、とにかく1.2%で日常の支払いをまとめたいだけ、という人は、どちらを選んでも本質的な損はありません。その場合は、将来の使い勝手を考えてタッチ決済とETCで有利なJCBを選んでおけば、あとで後悔しにくいでしょう。

選び方のまとめ

保険とタッチ決済とETCで判断するならJCB。海外加盟店の広さか、チャージ対象の電子マネーの都合があるならMastercard/Visa。どちらも年会費無料・1.2%という土台は同じなので、付帯機能の差で決めるのが合理的です。国内旅行保険とショッピング保険の差は「無料でもらえる保険」の差そのものなので、こだわりがなければJCBを選んでおくのが損の少ない選択です。

改めて全体を見渡すと、JCB側は「保険・タッチ決済・ETCの実質無料」という国内での使い勝手が厚く、Mastercard/Visa側は「海外の通用度と、楽天Edy・SMART ICOCAを含むチャージ還元」という尖った強みを持つ、という色分けになります。多くの人は前者のバランスの良さで満足できるはずですが、自分の生活に後者の強みがはっきり刺さるなら、Mastercard/Visaを選ぶ明確な理由になります。年会費も基本還元率も同じで、選び直しが効きにくい部分でもあるので、申し込み前に「自分がどの機能を実際に使うか」を一度書き出してみると、迷いが減ります。1.2%という高還元そのものの活かし方は還元率の記事もあわせて確認してみてください。

よくある質問

結局どのブランドを選べばいいですか?

迷ったらJCBが無難です。国内旅行傷害保険(最高1,000万円)とショッピング保険200万円が付き、タッチ決済にも対応し、ETCカードの発行手数料も無料だからです。Mastercard/Visaを選ぶ理由になるのは、海外での加盟店の広さや、チャージ還元の対象電子マネーの都合がある場合です。

ETCカードの費用はブランドでどう違いますか?

Mastercard/Visaは新規発行手数料1,000円(税別)で年会費は無料。JCBは発行手数料が無料で、年会費は入会1年目無料・2年目以降500円(税別)ですが、前年にETC利用の請求が1回以上あるか、ショッピング請求が50万円以上あれば無料になります。

還元率1.2%はどのブランドでも同じですか?

通常の買い物は同じ1.2%です。ただし電子マネーチャージ分はJCBのみ0.75%(2022年2月16日以降)で、チャージの対象となる電子マネー自体もブランドによって異なります。

リクルートカードのタッチ決済はどのブランドで使えますか?

現状はJCBブランドのみ対応です。タッチ決済に非対応のJCBカードでも、会員サイトのMyJCBから無料で切り替えられます。Mastercard/Visaブランドはタッチ決済の対象外なので、かざして支払う使い方を重視するならJCBを選ぶことになります。

本記事の情報は各カード会社の公式サイト・規約をもとに作成しています(2026年7月時点)。 年会費・ポイント・保険などの条件や規約は予告なく改定されることがあります。

最新の情報は各カードの公式サイトで必ずご確認ください。