リクルートカードのブランドはどれがおすすめ?JCBと他で中身が別物
本ページはプロモーションが含まれています。
リクルートカードのブランド選びは、VisaかJCBかという好みの問題ではありません。発行会社そのものが違うからです。Mastercard/Visaは三菱UFJニコス、JCBはジェーシービーが発行しており、同じ「リクルートカード」の名前でも、保険・ETC・タッチ決済に加えて、海外で使ったときの手数料まで別物になっています。どの差が自分に効くかを、項目ごとに見ていきます。
目次 11項目
ブランド別の違い一覧
| 項目 | Mastercard / Visa | JCB |
|---|---|---|
| 発行会社 | 三菱UFJニコス | ジェーシービー |
| 年会費 | 永年無料 | 永年無料 |
| 基本還元率 | 1.2% | 1.2% |
| 海外事務手数料 | 3.85%(税込) | 1.6% |
| 海外旅行保険 | 最高2,000万円(利用付帯) | 最高2,000万円(利用付帯) |
| 国内旅行保険 | 対象外 | 最高1,000万円(利用付帯) |
| ショッピング保険 | 年間100万円(条件あり) | 年間200万円 |
| タッチ決済 | 対象外 | 対応 |
| ETCカード | 発行1,100円(税込)、2026年10月発行分から1,650円・年会費無料 | 発行無料・2年目以降500円(税別)※条件で無料 |
| 電子マネーチャージ還元 | 1.2%(カード1枚につき月3万円まで) | 0.75%(カード1枚につき月3万円まで) |
年会費と基本還元率は共通ですが、それ以外はほぼすべての行で差があります。なかでも海外事務手数料は、海外で使う機会がある人にとってブランド選びの決定打になるので、後段で詳しく見ます。
JCBが優位な項目: 保険・タッチ決済・ETC
保険
差が大きいのは保険です。海外旅行保険は両ブランドとも最高2,000万円の利用付帯で同じですが、国内旅行傷害保険(最高1,000万円・利用付帯)はJCBにしか付きません。ショッピング保険もJCBが年間200万円に対し、Mastercard/Visaは年間100万円。しかもMastercard/Visa側は国内利用に後述の支払い方法の条件が付くため、ショッピング保険を実質的に使えるのはJCB側と考えたほうが実態に合っています。
家族会員が補償の対象になる点は両ブランドとも公式が明記していて、ここに差はありません。書き方が違うのは、旅行代金を誰のカードで払えばよいかのほうです。JCBは「本会員または家族会員のいずれかのカード」で支払えば適用されるとFAQで説明しています。
三菱UFJニコス側は、発行会社のページが「対象カードで」、保険の案内冊子が「本カードで」と書くにとどまり、家族カードでの支払いが含まれるかまでは触れていません。対象外と決まっているわけではなく、書かれていないというだけですが、旅行代金を家族カードで払う可能性があるなら、条件がはっきりしているJCBのほうが迷わずに済みます。家族に持たせる前提でブランドを決めるなら、リクルートカードの家族カードもあわせて読んでください。
タッチ決済とETCカード
タッチ決済も現状はJCBのみ対応です(非対応カードでもMyJCBから無料で切り替え可能。Mastercard/Visaは対象外)。
ETCカードは、JCBが発行手数料無料・2年目以降500円(税別)ながら、前年にETC請求が1回でもあれば無料になるため、ETCを実際に使う人なら実質無料で維持できます。Mastercard/Visaは年会費こそかかりませんが、発行時に手数料がかかります。リクルートの案内では1,000円(税別)、つまり税込1,100円です。
海外で使うと手数料が2倍以上違う
海外での買い物にかかる事務手数料も、ブランドで大きく分かれます。カードを海外で使うと、国際ブランドの決めたレートに手数料が上乗せされて円に換算されますが、この上乗せ分の率を決めているのは発行会社です。リクルートカードは発行会社がブランドで変わるので、ここも二つに割れます。
JCBブランドを発行するのは株式会社ジェーシービーで、JCBは海外利用について基準レートに1.6%を加えると案内しています。ブランドと発行会社が同じ会社なので、その上に別の会社の取り分が乗りません。一方、Mastercard/Visaブランドを発行する三菱UFJニコスは、Visa・Mastercardの利用に自社が定めた3.85%(税込)を加算すると案内しています。同じリクルートカードなのに、海外で使ったときの手数料が2.4倍違うことになります。
年間の海外利用額に当てはめると、負担の差はこうなります。
| 年間の海外利用額 | JCB(1.6%) | Mastercard/Visa(3.85%) | 差 |
|---|---|---|---|
| 10万円 | 1,600円 | 3,850円 | 2,250円 |
| 30万円 | 4,800円 | 11,550円 | 6,750円 |
| 50万円 | 8,000円 | 19,250円 | 11,250円 |
このカードは還元率1.2%なので、ポイントで手数料をいくらか取り返せます。ただし公式の説明は「どこで使っても高還元率でポイントが貯まる」という書き方で、海外での利用を名指ししてはいません。対象外だという記載もないので付くと読むのが自然ではありますが、以下は付く前提で置いた試算だとご承知おきください。
ポイント分を差し引いた実質の負担はJCBが0.4%、Mastercard/Visaが2.65%。年30万円を海外で使うなら、JCBは1,200円で済むのに対し、Mastercard/Visaは還元でも埋まらない持ち出しが7,950円残る計算です。海外の利用が年に数万円という程度なら気にする額ではありませんが、留学や長期の滞在、海外のネットショップを日常的に使う人には効いてきます。
ただしリクルートカードの名前で出た告知はなく、適用開始日も「三菱UFJカード会員は11月16日、NICOSカード会員は11月6日」と会員の区分で書かれているだけで、リクルートカードがどちらに当たるかは書かれていません。実際にいつから変わるかは、公式の案内で確かめてください。JCBブランドはこの改定の対象ではないので、1.6%のままです。
発行会社ごとに料率が決まる仕組みと、他社カードを含めた横断の比較はクレジットカードの海外手数料で整理しています。
Mastercard/Visaを選ぶ理由があるケース
ではMastercard/Visaは選ぶ価値がないかというと、そうではありません。まず加盟店の広さです。手数料ではJCBに分がありますが、JCBが通じない国や店では決済そのものができないので、渡航先を選ばない人にはVisa/Mastercardの通用度が効きます。
次に電子マネーチャージです。チャージ分の還元率はMastercard/Visaが1.2%を維持しているのに対しJCBは0.75%。さらにチャージの対象になる電子マネーがブランドで異なるため、特定の電子マネーへのチャージを軸にしたい人は、自分の使う電子マネーがどちらのブランドで対象かを先に確かめる必要があります。ブランドごとの対象はこのあとの節で整理しました(上限の数え方などの詳細は還元率の記事を参照)。
発行会社が違うと実務面でも変わる
保険やタッチ決済、海外手数料のスペック差の裏には、「発行会社が別」という根本的な違いがあります。これは日々の使い勝手にも影響します。
会員サイトやサポート窓口がブランドで分かれるのがその一例です。JCBブランドの会員サイトはMyJCBで、明細確認や各種手続き、タッチ決済への切り替えもここから行います。Mastercard/Visaブランドは三菱UFJニコスが発行元なので、会員サービスや問い合わせ先が別系統になります。同じ「リクルートカード」でも、困ったときの連絡先や操作するサイトが違う、という点は最初に知っておくと戸惑いません。
審査や発行の主体も発行会社ごとになります。どちらも年会費無料・還元率1.2%という条件は同じですが、スペックの細部と運用が発行会社に紐づいている以上、ブランド選びは「どの会社が発行するカードを持つか」を選ぶことでもある、と考えると納得しやすいはずです。
電子マネーチャージの対象はブランドで違う
チャージ還元を目当てにする人は、対象になる電子マネーがブランドで異なる点を必ず確認してください。
| ブランド | いま新しく登録できる対象の電子マネー | チャージ分の還元率 |
|---|---|---|
| Mastercard / Visa | 楽天Edy・モバイルSuica・SMART ICOCA | 1.2% |
| JCB | モバイルSuica | 0.75% |
nanacoへのクレジットチャージは、2020年3月11日でリクルートカードの新規登録の受付が終了しています。過去のお知らせにはnanacoを対象として挙げているページも残っていますが、これから登録して始めることは両ブランドともできません。
チャージ分がポイントの対象になるのは、カード1枚につき月30,000円まで(集計は毎月16日〜翌月15日)。家族カードの利用分は本カードと合算されるので、家族カードを増やしても枠は広がりません。楽天EdyやSMART ICOCAへのチャージで還元を得たいならMastercard/Visa一択で、還元率も1.2%のままです。JCBでこれから登録できるのはモバイルSuicaだけで、還元率も0.75%に下がります。上限の数え方や集計期間の詳しい仕組みは還元率の記事で解説しています。
ショッピング保険は「使える条件」に注意
ショッピング保険は金額だけでなく条件差も見ておきたいところです。JCBは年間200万円で、そのまま使えます。対してMastercard/Visaは年間100万円と枠が小さいうえ、国内利用では購入時に分割・リボ払いを指定するか、登録型リボ「楽Pay」に登録していないと対象になりません。
つまり、ふだん一括払いで買い物をする人がMastercard/Visaを選ぶと、国内でのショッピング保険は実質的に使えない場面が多くなります。手数料のかかるリボ払いを前提にしてまで保険を使うのは本末転倒なので、ショッピング保険を当てにするならJCBを選ぶほうが素直です。
旅行保険が「利用付帯」である意味
リクルートカードの旅行傷害保険は、海外(両ブランド最高2,000万円)も、JCBだけに付く国内(最高1,000万円)も、いずれも利用付帯です。カードを持っているだけで補償される自動付帯ではなく、旅行代金をそのカードで払っていることが条件になります。とくにJCBの国内旅行保険を目当てにブランドを決めるなら、国内旅行の費用をこのカードで払う習慣があるかどうかが、そのまま保険の有無になります。海外側の適用条件は、航空券や空港までの交通費といった対象の細目まで発行会社が公開しているので、リクルートカードの海外旅行保険で条件と補償の内訳を確かめてください。
タイプ別のおすすめブランド
ここまでの違いを、生活パターンに当てはめて整理します。多くの人にとって無難なのはJCBです。
| こんな人 | 向くブランド | 理由 |
|---|---|---|
| 国内中心で使い、無料でついてくる旅行やショッピングの保険を活かしたい | JCB | 保険に加え、タッチ決済に対応し、ETCも実際に使うなら実質無料で維持できる |
| 海外で使うが、行き先や利用先がJCBの通じる範囲に収まる | JCB | 手数料が安く、その差は海外での支出が大きいほど効いてくる |
| JCBの通用度が心もとない国や、JCBを受け付けない海外のネットショップを使う | Mastercard/Visa | 決済できないことのほうが手数料より痛い。加盟店が広いほうが安心 |
| 電子マネーへのチャージで還元を稼ぎたい | Mastercard/Visa | 登録できる対象がJCBより広く、還元率も1.2%のまま |
| 特にこだわりがなく、とにかく1.2%で日常の支払いをまとめたい | どちらでもよい | 本質的な損はない。迷うなら、タッチ決済とETCで有利なJCBのほうが後悔しにくい |
海外で使う機会が多い人だけは、手数料と通用度のどちらを取るかで判断が二つに割れます。
選び方のまとめ
保険とタッチ決済とETC、それに海外での事務手数料で判断するならJCB。海外加盟店の広さか、チャージ対象の電子マネーの都合があるならMastercard/Visa。どちらも年会費無料・1.2%という土台は同じなので、付帯機能の差で決めるのが合理的です。国内旅行保険とショッピング保険の差は「無料でもらえる保険」の差そのものなので、こだわりがなければJCBを選んでおくのが損の少ない選択です。
改めて全体を見渡すと、JCB側は「保険・タッチ決済・ETCの実質無料」に海外事務手数料の安さまで加わって守備範囲が広く、Mastercard/Visa側は「JCBが通じない国や店でも使える通用度と、楽天Edy・SMART ICOCAを含むチャージ還元」という尖った強みを持つ、という色分けになります。多くの人は前者のバランスの良さで満足できるはずですが、自分の生活に後者の強みがはっきり刺さるなら、Mastercard/Visaを選ぶ明確な理由になります。
年会費も基本還元率も同じで、選び直しが効きにくい部分でもあるので、申し込み前に「自分がどの機能を実際に使うか」を一度書き出してみると、迷いが減ります。使う機能からブランドが決まったら、申し込みの手続きはリクルートカードの公式サイトで確認できます。1.2%という高還元そのものの活かし方は還元率の記事もあわせて確認してみてください。
入会キャンペーンの対象はJCBだけなので、特典の条件や週末と平日の違いはリクルートカードのキャンペーンで確かめてから選ぶと判断しやすくなります。
よくある質問
結局どのブランドを選べばいいですか?
迷ったらJCBが無難です。国内旅行傷害保険(最高1,000万円)とショッピング保険200万円が付き、タッチ決済にも対応し、ETCカードの発行手数料も無料で、海外で使ったときの事務手数料も1.6%と安く済みます。Mastercard/Visaを選ぶ理由になるのは、JCBが使いにくい国や店に行く見込みがあるか、チャージ還元の対象電子マネーの都合がある場合です。
ETCカードの費用はブランドでどう違いますか?
Mastercard/Visaは年会費無料で、新規発行手数料は2026年9月までの発行分が1,100円(税込。リクルートの案内では1,000円(税別))でした。発行会社の三菱UFJニコスの告知では、10月の発行分から1,650円(税込)に上がります(カードの系統により10月1日または16日の発行分から)。JCBは発行手数料が無料で、年会費は入会1年目無料・2年目以降500円(税別)ですが、前年にETC利用の請求が1回以上あるか、ショッピング請求が50万円以上あれば無料になります。
還元率1.2%はどのブランドでも同じですか?
通常の買い物は同じ1.2%です。ただし電子マネーチャージ分はJCBのみ0.75%(2022年2月16日以降)で、チャージの対象となる電子マネー自体もブランドによって異なります。
リクルートカードのタッチ決済はどのブランドで使えますか?
現状はJCBブランドのみ対応です。タッチ決済に非対応のJCBカードでも、会員サイトのMyJCBから無料で切り替えられます。Mastercard/Visaブランドはタッチ決済の対象外なので、かざして支払う使い方を重視するならJCBを選ぶことになります。
本記事の情報は各カード会社の公式サイト・規約をもとに作成しています(2026年9月時点)。 年会費・ポイント・保険などの条件や規約は予告なく改定されることがあります。
最新の情報は各カードの公式サイトで必ずご確認ください。 公式サイト: リクルートカード