学生は楽天カードとアカデミーどっち|学割は決め手にならない

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学生の楽天カード選びで、楽天学割は決め手になりません。15〜25歳なら学生でなくても登録できるプログラムで、通常の楽天カードでも自分で登録すれば同じ特典が付くからです。ではアカデミーだけに付くものは何か、公式の内訳から分けました。

目次 12項目
  1. 2枚の違いを条件で並べる
  2. 楽天学割の条件に、学生であることは入っていない
  3. アカデミーだけの上乗せは、3つのサービスの1%
  4. 利用可能枠30万円と、増枠の扱い
  5. ブランド・家族カード・キャッシング・2枚目
  6. 収入がない学生でも申し込めるか
  7. 先に通常カードを作ると5,000ポイントを受け取れない
  8. 留学するなら、保険は3か月で切れる
  9. 楽天以外も含めて、学生が選べる年会費無料カード
  10. 卒業・中退したらどうなるか
  11. どちらを選ぶか
  12. よくある質問

2枚の違いを条件で並べる

まず全体像です。年会費はどちらも無料なので、比べるのは条件のほうになります。

項目楽天カード楽天カード アカデミー
年会費永年無料無料
申込資格18歳未満・海外在住は不可満18歳以上28歳以下の学生
利用可能枠最高100万円最高30万円
国際ブランドVisa・Mastercard・JCB・American ExpressVisaとJCBのみ
家族カード1枚につき2枚まで付帯できない
キャッシング利用できる利用できない
2枚目の追加できる対象外
楽天学割15〜25歳なら自分で登録できる入会すると自動で登録される

説明が要るのは最後の行です。楽天学割はアカデミーに付いてくる特典として紹介されがちですが、実際にはカードの種類と関係なく登録できるプログラムになっています。

なお、アカデミーの年会費について550円と書かれた情報を見かけることがありますが、これはETCカードの年会費です。カード本体は無料で、新規発行手数料も無料、更新手数料は永年無料とされています。

楽天学割の条件に、学生であることは入っていない

楽天学割の利用規約は、利用できる人の条件を3つ挙げています。楽天会員であること、年齢が15歳から25歳であること、学割メンバー向けの案内をメールで受け取ることに同意すること。この3つだけです。

学生であることは条件に入っていません。楽天学割のページ自身が、15〜25歳の方なら学生・社会人を問わず誰でも無料で登録できるプログラムだと掲げています。年齢を証明する書類も、学生証だけでなく運転免許証・パスポート・在留カード・資格確認書・マイナンバーカードが認められていて、学生証を持たない人を最初から想定した作りです。

つまり25歳以下であれば、通常の楽天カードを持っていても、カードを1枚も持っていなくても、自分で登録すれば学割の特典を受け取れます。楽天学割は、アカデミーを選ぶ理由にはなりません。

終わり方も年齢で決まります。満26歳になった時点で、メンバーの種別にかかわらず学割の利用は終了します。アカデミーの申込資格は28歳以下なので、26歳から28歳の学生はカードを作れても学割は付いてきません。

アカデミーが省いてくれるのは、登録の手間のほう

学割とまったく無関係かというと、そうではありません。学割の規約には、アカデミーに登録した場合は自動的に学割の本メンバーにも登録される、という条項が置かれています。

学割には仮メンバーと本メンバーがあり、目立つ特典の多くは本メンバー限定です。本メンバーになるには年齢を証明する書類の写しを送る必要があります。アカデミーを申し込めばこの提出が要らなくなる、というのがカード側の実際の役割です。もらえるポイントの中身が増えるわけではなく、手続きが1回減るという話になります。

ひとつ落とし穴があります。同時登録のあとでアカデミーの登録情報を変更しても、学割メンバー側の登録情報には反映されないと規約に書かれています。引っ越しやメールアドレスの変更をしたら、カードと学割の両方を直してください。

アカデミーだけの上乗せは、3つのサービスの1%

では、アカデミーにしか付かないものは何か。楽天はポイントの倍率を掲げるとき、その内訳を「楽天カード通常分」「楽天カード特典分」「楽天学割特典分」「楽天カード アカデミー特有サービス分」に分けて注記しています。この分け方に沿って並べ直すと、こうなります。

サービス掲げられている倍率アカデミー特有サービス分
楽天市場(毎週水曜・要エントリー)5倍含まれない
楽天ブックス(毎週水曜・要エントリー)5倍1倍
楽天トラベルの高速バス予約3倍1倍
楽天ファッション3倍含まれない
楽天ビューティ(アプリ経由の予約)3倍含まれない

看板になっている楽天市場の5倍は、内訳がカード通常分1倍・楽天市場ご利用分1倍・カード特典分1倍・学割特典分2倍で、アカデミー特有分がひとつも入っていません。楽天ファッションと楽天ビューティの3倍も同じ構造です。これらは通常の楽天カードで払い、自分で学割に登録していても同じ倍率になります。

アカデミー特有分が入るのは、楽天ブックスと高速バス予約、そしてカード紹介ページの一覧には出てこない楽天ダウンロードの3つです。いずれも100円につき1ポイント、還元率にして1%の上乗せになります。

上乗せが切れるのは、年齢ではなく卒業予定年

期間の条件がサービスごとに違います。

サービス上乗せいつまで
楽天ブックス1倍発行から1年間(発行月を含む13か月)。卒業予定年の3月31日を過ぎた場合もそこで終了
楽天トラベルの高速バス予約1倍発行から卒業予定年の3月31日まで
楽天ダウンロード1倍発行から卒業予定年の3月31日まで

区切りは年齢ではありません。26歳を過ぎたから止まるのではなく、申し込みのときに登録した卒業予定年の3月31日で止まります。楽天ブックスにいたっては、卒業予定年より先に13か月の期限が来るので、実質的に入会初年度だけの特典です。

進呈のタイミングも他と違い、利用月の翌々月末ごろに通常ポイントで入ります。予約・定期購入・頒布会、キャンセルした分、ポイントで支払った分、楽天koboの電子書籍は対象外です。

4年間でいくら増えるのか

金額に直してみます。大学1年の4月にアカデミーを発行し、卒業予定年を4年後として、次のように使う学生を想定しました。

  • 楽天ブックスで教科書や専門書を年3万円
  • 帰省の高速バスを年4往復、1往復6,000円で年2万4,000円
  • 楽天ダウンロードで年5,000円

アカデミー特有分は100円につき1ポイントなので、初年度は楽天ブックスで300ポイント、高速バスで240ポイント、ダウンロードで50ポイントの合計590ポイント。2年目以降は楽天ブックスの分が落ちるため年290ポイントで、4年間の合計は1,460ポイントになります。

同じやり方で学割の側も金額にします。楽天市場の水曜日に月1万円ずつ買うと年12万円で、そのうち学割特典分は2倍、つまり2%にあたる2,400ポイント。4年で9,600ポイントです。アカデミーを選んで増える分より、自分で学割に登録すれば手に入る分のほうが6倍以上大きい、という計算になります。

ただし学割特典分は期間限定ポイントで、エントリーが必要で、進呈には上限と条件が付きます。水曜10時から木曜9時59分までの注文が対象という時間の縛りもあるので、この9,600ポイントは上限まで積み上がった場合の目安として見てください。

26歳から28歳の学生はどう考えるか

学割は満26歳で終わりますが、アカデミー特有分は年齢では切れません。社会人を経て学び直している人や、進学が遅れた大学院生でも、卒業予定年の3月31日までは楽天ブックス・高速バス・楽天ダウンロードの上乗せが続きます。

ただし上の試算のとおり、その額は初年度で590ポイント、2年目以降は年290ポイントほどです。学割が付かない帯でアカデミーを選ぶかどうかは、利用可能枠30万円・ブランド2種・家族カード不可という制約と、この金額を並べて判断することになります。

利用可能枠30万円と、増枠の扱い

見落とされやすいのが利用可能枠の差です。アカデミーは最高30万円、通常の楽天カードは最高100万円で、3倍以上の開きがあります。

日常の買い物だけなら30万円で困る場面はまずありません。使いすぎを防ぐ意味では、枠が小さいほうが安心とも言えるでしょう。問題になるのは大きな支払いが重なるときで、留学費用・教習所・パソコン・引っ越しの初期費用が同じ月に集中すると足りなくなります。

30万円は上限であって、必ずその額が付くわけではありません。実際にいくらになるかは審査で決まり、楽天が公表しているのは最高30万円という上限だけです。ちなみに三菱UFJカードは、新規入会時の枠を社会人が10〜100万円、学生が10〜30万円の範囲で審査して決めると幅で公表しています。楽天が同じ設計とは限りませんが、30万円が付く前提で在学中の支払い計画を立てるのは危うい、とは言えます。

枠を増やせるかどうかも気になるところでしょう。アカデミーの特約は、通常の楽天カードにできてこのカードにできないことを明文で挙げています。家族カードの申し込みと、カードキャッシングの利用の2つです。増枠については特約に定めがなく、特約に書かれていない事項は会員規約が準用されます。その会員規約では、増枠と減枠は会社側が利用状況や再審査の結果を勘案して行うものと定められていて、会員のほうから申し込む手続きが書かれているのはキャッシング枠だけ。アカデミーはそのキャッシングが使えません。

規約の上でアカデミーが増枠から外されている事実はなく、かといって申し込めると書かれてもいない、というのが公式の記載から言えるところです。30万円を超える支払いの予定があるなら、増枠をあてにせず通常の楽天カードを選ぶか、支払う月を分ける計画にしておくほうが確実でしょう。枠そのものの考え方は利用可能枠の記事で詳しく扱っています。

ブランド・家族カード・キャッシング・2枚目

アカデミーで選べる国際ブランドはVisaとJCBの2つです。通常の楽天カードはMastercardとAmerican Expressも選べるので、選択肢は半分になります。国内で使うぶんには困りませんが、差が出るのは海外です。留学や海外旅行を予定しているなら、加盟店の広さでVisaを選んでおくと迷いが減ります。ブランドごとの特徴は国際ブランドの解説記事にまとめています。

家族カードはアカデミーに付帯できません。通常の楽天カードなら本カード1枚につき2枚まで発行できます。学生本人が家族カードを出す場面は多くありませんが、卒業して結婚したあとに配偶者へ持たせたい、といった使い方はアカデミーのままではできません。範囲や条件は家族カードの記事で扱っています。

キャッシングも使えません。アカデミーの特約に、このカードではカードキャッシングを利用できないと明記されています。海外のATMで現地通貨を引き出す手段としてキャッシングを想定しているなら、アカデミーは選択肢から外れます。

2枚目のカードも追加できません。楽天は2枚目のサービスについて、楽天銀行カード・楽天ANAマイレージクラブカード・楽天カード アカデミーを持っている人は対象外だと明記しています。在学中にアカデミーを持っているあいだは、券種を問わず楽天カードをもう1枚追加できないわけです。2枚目の条件は2枚目のカードの記事で整理しました。

ETCカードはどちらも年会費550円(税込)で、無料になる条件も同じです(楽天PointClubのランクがプラチナかダイヤモンド)。クレジットカード1枚につきETCは1枚と決まっている点も共通で、通常カードとアカデミーで違いはありません。無料にする条件はETCカードの記事で試算しています。

収入がない学生でも申し込めるか

アルバイトをしていないと作れないのでは、という不安はよく聞きます。ここは公式に書かれていることだけを見ましょう。

楽天カードの申込条件として書かれているのは、18歳未満と海外在住の方は申し込めない、という2点です。収入の有無についての条件は書かれていません。よくある質問でも、18歳以上であれば親権者の同意なく申し込める、主婦・パート・アルバイトの方も18歳以上ならどなたでも申し込める、と案内されています。アカデミーの申込資格は満18歳以上28歳以下の学生です。

ここは他社のほうが親切です。au PAY カードは入会条件に「学生の方は定期収入の有無にかかわらずお申し込みいただけます」と書いています。楽天は書いていないだけで断られるという意味ではありませんが、申し込む前に文字で確かめたい人にとっては、明記している会社のほうが安心できます。

どちらもカードの発行には所定の審査があります。楽天は審査の基準を公開していないので、通りやすさを推し量る材料はありません。申込フォームには正確な情報を入力し、返済に無理のない使い方を前提に申し込むことです。

高校生は申し込めるか

18歳の誕生日を迎えていれば、可能性はあります。楽天の会員規約とアカデミーの特約に、高校生を除くという定めはありません。それどころかアカデミーの入会特典の対象者欄には「18歳以上28歳以下の学生(高校・大学・短期大学・大学院・専門学校)」と、学校の種別の先頭に高校が置かれています。一方で備考には18歳未満は申し込めないと書かれているので、17歳以下は対象外です。

高校生の扱いを明示している会社もあります。三菱UFJカードは申込資格を18歳以上で学生の方(高校生を除く)としたうえで、高校卒業年度の10月1日以降の申し込みで、かつ卒業後の進路が決まっている場合は学生用のカードを申し込めるという例外を書いています。時期まで決まっているぶん、高校3年の秋以降に確実に作りたい人には分かりやすい条件です。年齢の条件は何歳から作れるかの記事で券種ごとに整理しました。

先に通常カードを作ると5,000ポイントを受け取れない

順序で金額が変わる点にも触れておきます。アカデミーの新規入会特典は2,000ポイントとカード利用特典3,000ポイントの合計5,000ポイントですが、進呈対象外に「すでにカードをお持ちの方(お申し込み中・カードの到着をお待ちの方も含む)」「過去にカードの発行履歴のある楽天IDを利用してお申し込みをされた方」とあります。

つまり先に通常の楽天カードを作ってしまうと、あとからアカデミーを申し込んでも特典は付きません。逆に在学中にアカデミーから入れば特典を受け取れ、卒業時の切り替えは新規発行ではないので手続きも不要です。

受け取りには期限が3つあります。カードの利用は申込日の翌月末までに3回以上、口座振替の設定は申込日の翌々月25日まで。利用3回だけ達成して口座振替の設定を落とすと、3,000ポイントは進呈されません。加えて入会特典の2,000ポイントは、契約日から7か月後の月末までに楽天e-NAVIへ登録して受け取る必要があります。カード利用特典の3,000ポイントは期間限定ポイントで、有効期限は進呈日の翌月末までです。申し込みの条件や現在の特典内容は楽天カードの公式サイトで確認できます。

留学するなら、保険は3か月で切れる

学生向けのカードでいちばん実害が出やすいのがここです。

アカデミーにも海外旅行傷害保険が付きます。楽天の補償金額表は「対象の楽天カード」という列を立てていて、その一覧にアカデミーが含まれています。アカデミーの補償内容は、通常の楽天カードと同じ列で説明されているわけです。その列の内訳は、傷害死亡・後遺障害が2,000万円、傷害治療費用と疾病治療費用がそれぞれ200万円、賠償責任が3,000万円、救援者費用が200万円で、携行品損害は補償無しとされています。

問題は条件のほうです。この保険は持っているだけでは有効になりません。日本を出国する前に、募集型企画旅行の代金を対象の楽天カードで支払っていることが条件になります。募集型企画旅行とは、旅行会社があらかじめ日程と料金を決めて募集する旅行のこと。航空券だけを買っても含まれませんし、海外のホテル代を自分で予約して払うのも手配旅行にあたるため条件を満たしません。

そして期間です。条件を満たしていても、補償されるのは日本を出国した日から3か月後の12時までです。海外短期留学についても、留学前に募集型企画旅行の代金を対象カードで決済していることを前提に、出国から3か月後までが適用範囲で、それ以降の事故は補償の対象にならないと公式が明記しています。1年の交換留学なら、残りの9か月はこの保険が効きません。

留学するなら、カードの付帯保険をあてにせず留学保険に入るのが前提になります。カード側は出発直後の数か月を補う位置づけと考えておくほうが実態に合うでしょう。条件の細部は海外旅行保険の記事にまとめました。

楽天以外も含めて、学生が選べる年会費無料カード

ここまで楽天の2枚を比べてきましたが、学生が申し込める年会費無料カードは楽天だけではありません。当サイトで申込資格を確認できたカードを並べます。

カード基本還元率学生の申込資格(公式表記)
楽天カード1.0%18歳未満・海外在住は不可(高校生除外や上限年齢の記載なし)
au PAY カード1.0%学生は定期収入の有無にかかわらず申し込み可と明記
JCB カード W1.0%(交換先により変動)18歳以上39歳以下。高校生を除く学生も対象(一部申し込みできない学校あり)
dカード1.0%満18歳以上(高校生を除く)
オリコカード ザ ポイント1.0%(入会後6か月は2.0%)満18歳以上(キャッシング機能は満20歳以上で安定収入がある方)

学生であることを申込対象に明記しているカードは、この中に複数あります。なかでもau PAY カードは定期収入の有無に触れているので、アルバイトをしていない学生にとって条件がはっきりしています。JCB カード Wも高校生を除く18歳以上39歳以下で学生の方を申込対象に含めていますが、39歳以下という上限があり40歳以上は申し込めません。一部申し込みできない学校があるという但し書きも付いています。

還元率で見ると、作りたての時期に限ればオリコカード ザ ポイントが最も高くなります。入会後6か月間は2.0%で、期間中の利用50万円ぶん(5,000オリコポイント)が上限です。7か月目からは1.0%に戻ります。なおJCB カード Wの1.0%は1ポイント=最大1円相当という上限値で、交換先によっては下がります。楽天ポイントのように1ポイント1円で固定されているわけではない点は、同じ1.0%でも扱いが違います。

それでも楽天カードを選ぶ理由

還元率が同じ1.0%のカードが複数ある以上、楽天カードを選ぶ理由は還元率の外側にあります。

まず楽天市場です。楽天カードで支払うと合計3%になります。ただし内訳を見ると、そのうち1%は楽天市場の利用分で支払い方法に関係なく付くので、楽天カードで上乗せされるのは2%分です。しかもその半分は期間限定ポイントで、消費税・送料・ラッピング料は対象外、一般カードは月1,000ポイント(月10万円ぶん)で頭打ちになります。それでも教科書や生活用品を楽天市場でまとめ買いするなら効いてきます。

もうひとつが、25歳以下なら楽天学割を重ねられることです。カードの種類を問わないので通常の楽天カードでもかまいませんが、楽天市場での買い物と楽天カードでの支払いが重なると、内訳が積み上がって倍率が伸びます。

似た性格のプログラムとしては、三井住友カード(NL)の「リワードアップ U25」があります。25歳以下が対象で、対象のサブスクの支払いで最大+9.5%、携帯料金で最大+1.5%、PayPay支払いで最大+0.5%が上乗せされます(対象カードを本会員として保有していることが条件で、特典付与には条件・上限があります)。楽天学割が楽天市場での買い物に効くのに対し、こちらはサブスクと携帯料金に効くという違いです。動画や音楽のサブスクを複数契約している学生なら、こちらのほうが金額は大きくなる可能性があります。

逆に言えば、楽天のサービスをほとんど使わない学生にとって、楽天カードを選ぶ積極的な理由は薄くなります。コンビニやスーパーでの買い物が中心で、ネット通販もAmazon中心という使い方なら、学生の申込条件が明確なau PAY カードや、サブスクに効く三井住友カード(NL)のほうが合う場合があります。学生向けカード全体の比較は学生におすすめのクレジットカード、カードごとの得意分野は還元率でおすすめのカードにまとめました。

卒業・中退したらどうなるか

在学中にアカデミーを作った場合、卒業後は通常の楽天カードへ切り替わります。ただし無条件に、ではありません。特約には、更新年月が来たときに所定の審査によって自動的に楽天カードへ切り替わることをあらかじめ承諾する、と書かれています。審査という言葉が入っているのを見落とさないでください。

実際の流れとしては、卒業年の6月に有効期限を更新した楽天カードが届きます。自分で申し込み直す必要はありません。卒業予定年によっては実際の卒業予定年月より前に切り替わる場合があるとも案内されているので、在学中なのに通常カードが届く、という状況は起こりえます。

学生でなくなったら、自分で届け出る義務がある

見落とされやすいのがこちらです。特約には、学生の資格を失った場合には速やかに所定の方法で届け出る、と会員側の義務として書かれています。届け出を受けて楽天が審査した結果、通常の楽天カードへ切り替わることもあれば、カードの会員資格そのものを失うこともあると定められています。

中退や退学だけでなく、休学の扱いに迷う人もいるでしょう。特約は学生の資格の喪失としか書いていないため、自分の状況が当てはまるか判断できないなら楽天カードに問い合わせるのが確実です。放置してよいものではない、という点は規約から明確に読み取れます。

なお、カードの資格を失っても楽天学割のほうは、利用条件を満たしているかぎり続きます。学割は年齢で決まるプログラムなので、カードと連動して消えるわけではありません。

切り替えのときに見直すもの

カードが切り替わっても、登録情報まで自動で直るわけではありません。就職のタイミングで見直しておきたいものが3つあります。

  • 勤務先と収入の情報。学生時代の内容のままだと実態と合わなくなるので、楽天e-NAVIから更新しておく
  • 住所と電話番号。実家から一人暮らしに移る人が多い時期なので、変更を忘れるとカードや明細が届かない
  • 引き落とし口座。給与振込口座に合わせておくと残高不足を防げる

利用可能枠も確認しておきましょう。アカデミーの最高30万円という上限は、切り替え後は通常カードの枠組み(最高100万円)になります。ただし実際にいくらの枠が付くかは審査次第で、楽天は切り替え後に枠が変わらない場合も減枠となる場合もあると書いています。上限の枠組みが変わるだけで、自動的に増えるわけではありません。旧カードで一時的な増枠を使っていた場合、利用期間中でも切り替え後のカードには引き継がれない点も案内されています。

どちらを選ぶか

条件を並べ直します。

在学中で、楽天ブックスで本を買う、帰省に高速バスを使う、楽天ダウンロードを利用する。この3つのどれかに当てはまるならアカデミーです。上乗せの1%は通常の楽天カードでは受け取れません。入会特典5,000ポイントを取りこぼさないためにも、通常カードより先に申し込む順序が要ります。

逆に、次のどれかに当てはまるなら通常の楽天カードを選んでください。在学中に30万円を超える支払いを予定している。VisaとJCB以外の国際ブランドが要る。海外でキャッシングを使う可能性がある。楽天カードを2枚持ちたい。楽天のサービスをほとんど使わない。アカデミーだけの上乗せは4年間で1,500ポイント前後にとどまるので、これらの制約と釣り合わない場面は珍しくありません。

そしてどちらを選んでも、25歳以下なら楽天学割には登録できます。学割のために券種を寄せる必要はない、というのがこの記事の結論です。

よくある質問

楽天学割は何歳まで登録を申し込めますか?

規約では、年齢を証明して登録する本メンバーについて、26歳となる日の72時間前まで申し込めるとしています。あわせて、提出した証明書の審査時に26歳になっていた場合は本メンバーに登録できないとも書かれています。25歳の誕生日を過ぎてから登録するなら、書類の審査に日数がかかることを見込んで早めに手続きしてください。

楽天カード アカデミーを解約すると楽天学割も終わりますか?

終わりません。アカデミーの特約には、カードの会員資格を失っても楽天学割の利用条件を満たしているかぎり学割の会員資格は継続する、と書かれています。学割をやめたい場合は、楽天学割の会員ページから別途手続きが必要です。

楽天カード アカデミーに楽天Edyは付けられますか?

付けられます。ただしEdy機能を付ける場合は、別途330円(税込)の新規発行手数料がかかります。カード本体の年会費は無料で新規発行手数料も無料なので、カードを持つこと自体にかかる費用は、このEdy機能を希望した場合とETCカードを持つ場合だけです(リボや分割の手数料、明細書の発行費用などは別途かかります)。

本記事の情報は各カード会社の公式サイト・規約をもとに作成しています(2026年9月時点)。 年会費・ポイント・保険などの条件や規約は予告なく改定されることがあります。

最新の情報は各カードの公式サイトで必ずご確認ください。 公式サイト: 楽天カード

楽天カード 公式サイトへ