楽天カードのメリット・デメリット|向き不向きを条件で判定
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目次 17項目
| 年会費 | 永年無料 |
|---|---|
| 家族カード | 無料 |
| ETCカード | 550円(税込) |
| 基本還元率 | 1% |
| ポイント | 楽天ポイント |
| 国際ブランド | Visa / Mastercard / JCB / American Express |
| 海外旅行保険 | 最高2,000万円(利用付帯(自動付帯なし)) |
| 発行会社 | 楽天カード株式会社 |
楽天カードは年会費が永年無料で、ふだんの買い物は100円につき1ポイントの1%還元です。ただし公共料金と税金は0.2%まで落ち、落ちるかどうかは契約している会社の名前で決まります。得をする条件と損をする条件を、公式サイトの記載まで降りて分けました。
楽天カードが向く人・向かない人
先に結論を置きます。判断を分けるのは「毎月の支払いのうち、どれだけが通常の買い物か」です。
| 向く人 | 向かない人 |
|---|---|
| 支払いの大半がスーパー・ドラッグストア・ネット通販などの買い物 | 電気・ガス・税金といった固定費をカードにまとめたい |
| 楽天市場を月に1万円前後は使う | 高額な買い物を分割払いやボーナス払いで予定している |
| 年会費をかけずに1%のカードを1枚持ちたい | 給与口座と別の口座を使っていて、口座振替の設定が後回しになりそう |
| 貯めたポイントを楽天市場や楽天ペイで使い切れる | 個人手配の旅行が多く、保険をカードに任せたい |
このうち、いま申し込まないほうがいいのは右列の2番目に当てはまる人です。冷蔵庫や家具を分割で買う計画があるなら、楽天カードには買い物全体の枠とは別に「割賦枠」という上限があり、そこを超えた分割払いは翌月1回払いに切り替わります。カードが届いてから知ると、予定していた支払い方が使えません。この仕組みは後半で詳しく扱います。
右列の1番目、つまり固定費をまとめたい人については、契約先しだいで結論が変わります。同じ電気代でも0.2%になる人と1%のままの人がいるためで、これが楽天カードでいちばん誤解されている部分です。
メリットは4つ
楽天カードの強みを、公式サイトの記載で裏が取れるものだけに絞ると4つになります。
年会費は永年無料
公式サイトは「年間○○円以上ご利用いただいた場合に限る。」などの条件は一切ないと明記しています。初年度だけ無料、あるいは年1回使えば無料、といった注釈が付かないので、持っているだけでコストが発生しません。ここには例外がひとつだけあり、それは後述します。
基本還元率は1%
100円につき1ポイントで、貯まるのは使い道の広い通常ポイントです。年会費無料のカードは0.5%が多いなかで、無条件に1%というのは素直に強い部分でしょう。ただしポイントは1回の買い物ごとに計算されるため、100円未満は決済のたびに切り捨てられます。198円の飲み物を1日1本買えば毎回98円分が消え、年間では数百円分の差になります。ポイントの貯め方そのものは還元率の記事にまとめました。
楽天市場での上乗せ
公式サイトの内訳では、楽天市場での買い物は「楽天カード通常分1倍」「楽天カード特典分プラス1倍」「楽天市場ご利用分プラス1倍」の合計3倍になります。このうち上乗せ分の1倍は期間限定ポイントで、一般カードは月間1,000ポイントが上限です。100円で1ポイントですから、楽天市場での買い物が月10万円を超えると、その先はこの1倍が付きません。3%が効くのは月10万円までで、そこから上は2%にとどまる、という理解が実際に近いところ。
海外旅行傷害保険はゴールドと同額
傷害死亡・後遺障害が最高2,000万円。券種の比較表を見ると、この金額は楽天ゴールドカードとまったく同じです。年会費2,200円のゴールドに上げても海外旅行保険は増えないので、保険目的でのアップグレードは意味を持ちません。ただしこの保険には発動条件があり、補償の中身にも穴があります。その2点は保険の項でまとめました。
公共料金と税金の0.2%は、契約先の会社名で決まる
「楽天カードは公共料金が0.2%になる」。ここまではご存じの方も多いはずですが、話はそこで終わりません。公式サイトはそのあとに条件を書いています。
0.2%になるのは、公式サイトが名前を挙げた事業者への支払いだけです。電力なら北海道電力から沖縄電力までの大手10社に加え、auでんき、ENEOSでんき、Looopでんきといった新電力各社。ガスは東京ガス、大阪ガス、東邦ガスなどの都市ガス会社とLPガス各社。水道は東京都水道局、横浜市水道局、大阪市水道局といった主要な自治体の水道局が並びます。税金は自動車税、固定資産税、住民税、都市計画税など。ほかに国民年金保険料、Yahoo!公金支払い、eLTAX、NHK放送受信料が対象です。
そのうえで公式サイトは、この一覧に記載のない事業者での利用分は100円につき1ポイント、と書き添えています。つまり契約先の名前が載っていなければ、電気代でもガス代でも1%のまま。地域を限って営業している事業者や、請求元が管理会社になるマンションの一括受電のように、名前が見当たらないケースは実際にあります。同じ「電気代」でも、判定しているのは料金の種類ではなく事業者の名前です。
どれくらい差が出るかを、固定費を寄せた家計で計算します。
| 支払い先 | 月額 | 契約先が一覧にある場合 | 一覧にない場合 |
|---|---|---|---|
| 買い物(食料品・日用品など) | 30,000円 | 300P(1%) | 300P(1%) |
| 電気 | 9,000円 | 18P(0.2%) | 90P(1%) |
| 都市ガス | 5,000円 | 10P(0.2%) | 50P(1%) |
| 携帯電話 | 8,000円 | 40P(0.5%) | 40P(0.5%) |
| 生命保険 | 5,000円 | 25P(0.5%) | 25P(0.5%) |
| 合計 | 57,000円 | 393P | 505P |
同じ57,000円を同じカードで払っても、受け取るポイントは393と505に分かれます。カード全体の実質還元率にすると0.69%と0.89%。差は月112ポイント、年に直すと1,344ポイントです。1%のつもりで57,000円を寄せれば570ポイントを見込みますが、電気とガスの契約先が一覧にあると実際は393ポイント。3割ほど届きません。
そこで最初にやるのは、検針票や請求書に書かれた会社名を公式サイトの一覧と照らすこと。載っていれば固定費は還元率の下がらない別のカードに分け、楽天カードは買い物用に使うほうが受け取る総額は増えます。載っていなければ、そのまま寄せて構いません。
なお、この但し書きが付いているのは0.2%の区分だけです。保険料と携帯電話料金、それに海外での利用が入る0.5%の区分に、同じ文言はありません。海外の利用にいたっては逆で、一覧に名前がなくても明細に「利用国US」のような記載があれば対象になる、と公式サイトが書いています。0.2%で覚えたルールを0.5%にそのまま当てはめると、結論が反対になります。区分ごとの詳しい対象は還元率の記事で扱いました。
年会費永年無料の、たったひとつの例外
楽天カードの利用明細は、楽天e-NAVIで見るWEB明細が基本サービスです。紙の請求明細書を希望すると、明細書発行費用132円(税込)がかかります。
見落としやすいのは、公式サイトがその案内に続けて書いている一文です。口座振替が完了されていない場合には明細書を発行するため、明細書発行費用が必要になる、という内容です。紙を希望していなくても、引き落としが済んでいなければ発行され、132円が乗ります。
つまり年会費永年無料が崩れる唯一の経路はここです。入会後に口座振替の設定が終わっていない、あるいは残高不足で引き落としができなかった月は、そのつど132円。仮に設定が未完了のまま1年使い続ければ1,584円で、楽天ゴールドカードの年会費2,200円(税込)の7割を、一般カードのまま払うことになります。しかもこの費用は公式サイトのポイント進呈対象外の一覧に載っているので、払ってもポイントは付きません。
対策は単純で、カードが届いたらまず口座振替の設定を済ませ、支払日の前に残高を確認することに尽きます。入会直後は設定が間に合わず初回だけ振込やコンビニ払いになることがあり、そこが最も発生しやすい場面。年会費まわりの整理は年会費の記事に、締め日と支払日の関係は締め日・支払日の記事にまとめました。
分割払いには「割賦枠」という別の上限がある
楽天カードの解説でほとんど語られない項目でありながら、実際に困る場面がいちばん具体的なデメリットがこれです。
楽天カードの枠はひとつではありません。買い物全体で使える「ご利用可能枠」の内側に、リボ払い・分割払い・ボーナス払いだけに効く「割賦枠」があります。読みは「かっぷわく」。公式サイトは割賦販売法に基づいて設定しているため、ご利用可能枠と割賦枠が一致していない場合もあると注意しています。同じ数字だと思っていると外れます。
そして、割賦枠を超えた分割払い・リボ払い・ボーナス払いの利用は翌月1回払いになります。エラーで決済が止まるのではなく、支払い方だけが黙って切り替わる形です。
割賦枠が30万円で、すでにボーナス払いの残高が15万円ある人を考えます。分割やボーナス払いに使えるのは残り15万円。ここで20万円のソファをボーナス払いで買うと割賦枠に収まらず、その利用は翌月1回払いになります。夏のボーナスまで待つつもりだった20万円が、翌月27日に一括で引き落とされるという結果です。買い物全体の枠には余裕があるので、決済そのものは通ってしまいます。
やっかいなのは、この段差が請求を見るまで分からないこと。高額な買い物を分割で予定しているなら、楽天e-NAVIで可能枠の残りと割賦枠の残りを、それぞれ別に見ておくのが先です。ついでに言うと、旅行や高額な買い物のために申し込む「一時的な増枠」は、公式サイトによるとショッピング1回払いの枠を引き上げるサービスです。割賦枠は動きません。枠の3層構造と増枠の手続きは限度額の記事で詳しく扱っています。
リボとあとから分割は、実質年率17.64%
リボの実質年率は、券種ごとに違います。公式サイトが率を分けて明示していて、15.00%は楽天ブラックカードと楽天プレミアムカード。楽天カードと楽天PINKカードを含むそのほかのカードは17.64%です。一般カードを持っている人に15%は適用されません。
分割払いはタイミングで率が変わります。カード利用の際に回数を指定すれば実質年率12.25%から15.00%ですが、利用したあとに分割へ変更すると一律17.64%。公式サイトの計算例で30万円を10回払いにすると、利用時に指定した場合の手数料が20,400円、あとから変更した場合が24,780円です。同じ商品を同じ回数で払うのに、レジで指定し忘れただけで4,380円、率にして1.2倍を余分に払うことになります。2回払いだけは実質年率0.0%なので、ここは覚えておくと使えます。
リボの負担も具体的に見ておきます。楽天カードのリボは残高スライド方式で、月末の利用残高が20万円以下なら最低支払元金は3,000円。残高20万円でこの元金にすると、手数料は20万円に17.64%を掛けて12で割った2,940円です。月々の支払い5,940円のうち、約半分が手数料で消えます。元金は毎月3,000円しか減りません。
自動リボにも固有の落とし穴があります。公式サイトは、自動的にリボ払いになった利用分をもとの支払い方法に戻すことはできないと明記しています。さらに会員規約を読むと、リボの枠を超えた分はいったん1回払いになるものの、その後の増枠や返済で枠が回復すると1回払いだった分がリボ払いに変更される、と書かれています。枠が空いた時点で自動的にリボへ戻る設計です。加えて、設定したコース金額以下の利用でも手数料はかかります。金利の全体像は金利の記事に、キャッシングはキャッシングの記事にまとめました。
そのほかに、申し込む前に知っておきたいこと
深掘りするほどではないものの、判断に効く項目を短く並べます。
まず期間限定ポイントの扱いから。通常ポイントの有効期限は最後に獲得した日から1年で、期間内に1度でも獲得すれば延長されます。ところが期間限定ポイントの獲得は、この延長の対象になりません。期限も公式サイトは「それぞれ固有の有効期限」としか書いておらず、一律ではないので受け取るたびに確認が要ります。楽天Edyやマイルに交換できるのも通常ポイントだけ。楽天市場の上乗せ分がこの期間限定ポイントで届く点は、先に触れたとおりです。
ETCカードは年会費550円(税込)。楽天PointClubの会員ランクがダイヤモンドかプラチナなら無料になりますが、判定される時点が決まっています。初年度は審査後のカード発行日時点のランク、次年度以降はETCカード年会費請求月、つまりETCカード入会月の翌月のランクです。年間を通じて上位ランクでも、この月にランクが下がっていれば請求されます。家族カードには楽天ETCカードを付帯できません。条件はETCカードの記事で扱いました。
海外旅行傷害保険は利用付帯で、日本を出国する前に募集型企画旅行の料金を楽天カードで支払うことが条件です。航空券だけの購入、国内外の宿泊料金、空港利用税は対象外。自宅から出発空港までの国内交通費も条件に含まれません。補償の中身では携行品損害が補償無しになっている点が重要で、4券種をまとめた案内ページには携行品損害の限度額と免責の記載がありますが、あれは自動付帯のある券種の話です。公式サイトは楽天カードと楽天ゴールドカードに自動付帯はないと明記しています。詳しくは海外旅行保険の記事へ。なお国内旅行傷害保険は、券種の比較表で楽天カードもゴールドも「-」です。付くのはプレミアムとブラックだけ。
海外で使うときの手数料は3.63%(税込)で、2025年3月から4ブランドとも同じ率になりました。加えてVisaとMastercardは海外での利用が200円につき1ポイントの区分に入るため、還元も0.5%に下がります。公式サイトはこの区分の見出しに「Visa・Mastercardブランドのみ」と書いているので、JCBとAmerican Expressで作った場合は入りません。海外での使い方は海外利用の記事、ブランド選びは国際ブランドの記事を参照してください。
電子マネーは種類で扱いが割れます。公式サイトが「決済サービスへのチャージ分」として挙げるWAON、nanaco、モバイルSuica、モバイルPASMO、au PAYなどはポイント進呈対象外。一方で楽天Edyへのチャージは200円につき1ポイント付きます。交通系ICを毎月チャージしている人は、その分がまるごと0%になると見ておいてください。
それでも1枚持つ価値はあるか
ここまで並べたデメリットは、どれも「使い方しだいで避けられるもの」と「避けられないもの」に分かれます。避けられるのは口座振替の132円、割賦枠の段差、あとから分割の17.64%で、いずれも先に知っていれば踏みません。避けられないのは公共料金と税金の0.2%、携行品損害の不在、交通系ICチャージの0%です。
だから判断はこうなります。支払いの中心が普通の買い物で、楽天市場も使う人にとっては、年会費ゼロで基本1%という組み合わせは十分に強い選択です。逆に固定費や交通系ICチャージが支払いの大半を占めるなら、楽天カードをメインに据えても1%には届きません。その場合は還元率が一律のカードに寄せるか、支払い先ごとに使い分けるほうが受け取る総額は増えます。他社との比較は三井住友カード(NL)との比較記事、楽天経済圏をどこまで使えば元が取れるかは損益分岐点の記事、上位券種との違いはゴールドとの比較記事にまとめました。
申し込むと決めたなら、カードが届くのは「お申し込み受付のお知らせ」メールのあと通常約1週間から10日前後。届いたその日に口座振替の設定を済ませておけば、この記事で挙げた例外はひとつ消えます。最新の条件と入会特典は楽天カードの公式サイトで確認できます。
よくある質問
楽天カードは申し込んでからどのくらいで届きますか?
公式サイトは「お申し込み受付のお知らせ」メールが届いたあと、通常約1週間から10日前後でのお届けと案内しています。申込直後にカード番号だけ先に使える仕組みがあるかどうかについては、公式サイトで確認できませんでした。旅行や大きな買い物の予定に合わせるなら、2週間ほど余裕をみて申し込んでください。
使った分のポイントはいつ付きますか?
カード利用分の楽天ポイントは、その利用が請求される月の15日前後に進呈されます。注意したいのは請求月そのものがずれる場合で、加盟店から楽天カードへ利用情報が届くタイミングによっては、請求が翌々月以降になることがあります。その場合はポイントの進呈もずれた請求月の15日前後です。公共料金やETC、ガソリンスタンド、海外の一部の加盟店は情報の到着に時間がかかると公式サイトが案内しています。
締め日を過ぎれば利用可能額は元に戻りますか?
戻りません。公式サイトは締め日を過ぎても利用可能額はリセットされないと明記しており、枠が回復するのは支払いが済んで入金データが届いてからです。反映のタイミングは口座振替なら楽天銀行が当日または翌日、それ以外の金融機関は通常2営業日から4営業日後。銀行振込やコンビニ入金の場合は入金の確認が取れ次第です。月初に枠が空くつもりで大きな買い物を予定すると、当てが外れます。
ボーナス払いはいつ使えて、手数料はかかりますか?
夏季は2月1日から6月末までの利用が6月・7月・8月の支払い、冬季は8月1日から11月末までの利用が12月・1月の支払いになります。ボーナス1回払いの実質年率は0.00%で手数料はかかりませんが、2回払いにすると4.42%から14.00%がかかります。ボーナス払いも割賦枠の対象なので、枠を超えると翌月1回払いに切り替わる点にも注意してください。
本記事の情報は各カード会社の公式サイト・規約をもとに作成しています(2026年8月時点)。 年会費・ポイント・保険などの条件や規約は予告なく改定されることがあります。
最新の情報は各カードの公式サイトで必ずご確認ください。 公式サイト: 楽天カード